
先週は三重県総合文化センターに松竹大歌舞伎の
巡業公演を観に行ってきました。
一緒に行ったゆかりんちゃんが事前にチケットを
予約しておいてくれました。
ラッキーなことにかぶりつきの席。
演目は「鳴神」と「俄獅子」でした。
歌舞伎初心者の私にはイヤホンガイドはやっぱり
とてもありがたいです。
今回は舞台の前に中村亀鶴さんが
「歌舞伎の見方」について解説をして下さり、
これもまた初心者には有難いことでした。

女形を演じられた中村扇雀さんのしぐさや素振りが、
本当にたおやかでうっとり見惚れてしまいます。
物語は平安時代。
時の帝が鳴滝上人とかわした約束を守らなかったので、
上人は雨の神の竜を滝壺に閉じ込めてしまいました。
そのため雨が降らなくなって日照り続きに。
これは困ったことになったと、
帝は鳴神上人に絶世の美女を送りこみ、
色仕掛けで攻めさせるのです。
上人が美女からのアプローチに迷い迷う姿、
観ていてコミカルで面白かったですし、
それに見事にひっかかってしまって、
あとで騙されたとわかった時の怒り狂った荒事の場面とか
これまた大変な迫力でした。
テレビで観ていてもこういうのは伝わりませんね。
生の舞台ならではだと思います。

ネットで舞台の一場面の写真を見つけました。
鳴滝上人が、美女にだまされようとしている場面です。
右手は美女のおっぱいを触っておるのです。
その柔らかさにどきん
としているところ。

その後、実はこれは策略だったということがわかり、
憤りから上人は上のチラシの左側の人みたいになってしまいます。
怒りの炎がメラメラと。
後半の「俄獅子」は吉原の郭街を舞台にした
華やかな踊り。あでやかさが漂って素敵でした~。