三連休の真ん中、日曜日に滋賀県北部にある
竹生島に出かけてきました。
古くから信仰を集めてきた竹生島は滋賀県のびわ湖北方に浮かぶ島です。
どれくらい古いのかというと平安時代くらいまで遡るらしく、
建物はどれも歴史を感じるものばかりでした。
この日は滋賀県長浜市までいってそこからフェリーに乗りました。

30分くらいすると小さな島が見えてきます。
花崗岩からなる周囲わずか2キロメートルの島です。
この日は梅雨明けの青空がとてもきれいでした!

拝観受付を通るといきなり石段がありました。
真夏の石段上がりは本当に辛いですね。
165段の石段をのぼると立派な本堂が見えてきます。
724年に行基が開いたお寺で西国三十三所、30番目のお寺だそうです。
弁才天が安置されています。

これは三重塔。
青空に生える鮮やかな朱色がきれいでした。
江戸時代に落雷で焼失したのを最近(2000年)に再建されたものだそうです。
新しい三重塔にはちゃんと避雷設備が施されていました。

三重塔横にあった半円形の形をしたモチノ木。
樹齢400年ほどあるそうで、片桐且元自らが手植えしたものと伝えられているそうです。

宝物殿にもせっかく来たのだからと
入ってみましたが、ここには相当時代を経ているようなお宝が展示されており、
かなり見ごたえがありました。
その中に琵琶を弾く時の撥(ばち)が古めかしさを残しながら展示されていたのですが
これは平家物語に出てくる平経正が参詣にやってきて
弁才天に必勝を祈願した際、琵琶を奏でた、その時のものだそうです。
平家物語の人物が使ったものが実際の目の前で見られるって
それだけでもすごいですね。
もっとじっくりと観たかったけれど、暑さに耐えかね、外に出てしまいました。
次がここ。もしかしたら一番人気がここかも。

海に向かった鳥居に自分の名前と、願い事を書いた「かわらけ」を2枚投げます。
無事鳥居の真ん中をくぐったら願い事が叶うといわれているものです。
私もやってみました。距離があるのと上から下に斜めに向かって投げるので
意外と難しいです。それに風も多少は吹いているので、ひとつめは鳥居に届かず

でも2枚目は、鳥居の真ん中を通り抜けて飛ばすことができました!
勝率5割です(笑) さてさてどうなることやら。
次に続くのが船廊下。
これは重要文化財指定の建物で、豊臣秀吉の御座船「日本丸」の
船櫓を利用して建てたと伝えられているものです。

そういわれると、この建物はもともと船の一部だったのだな~と
いうことがわかります。
外から見るとこんな感じ。

建物の古さにも歴史を感じますね。
全てみて周るのに一時間もかかりません。
とても小さい島ですが、この小さな島の中に
国宝や重要文化財がぎっしり詰まっているような
そんな印象でした。
楓の木がたくさん生えていたので、秋になったら
きっと目の覚めるような紅葉を楽しめそうです。
そうそう、最後に
これも忘れてません~。
じゃが芋だけでできたお餅です。

お店のひとが教えて下さいましたが、
この島は小さいので電気が通っていないそうです。
だから島内の電気設備は全て自家発電。
食材も陸から運ばなければいけないので大変そうです。