イメージ 1
4巻目を読み終わりました。
諸葛孔明が登場し、物語の展開が面白くなってきました。
群雄割拠する当時の中国が大きく3つにまとまり始める時期です。
 
河北の袁紹を破り、この地域に勢力を築く曹操は時を得ました。
豊穣な中国の南方地方で国力を拡充する呉の孫権は地の利を得ました。
そして劉備は諸葛孔明という軍師を得ました。
ここまでのところ負け戦が多いですが、張飛、関羽、子龍のような
忠義に篤い部下をはじめ人物に一番恵まれているのが劉備ですね。
 
劉備は雪の降る中を孔明に会うため何度も彼の住まいを訪れ、
3度目にしてようやく会うことを得、彼を幕僚に迎えます。
この時、劉備は47歳、孔明は27歳。
これが「三顧の礼」という礼を尽くして賢人を招く言葉のもとになりました。
孔明が率いる劉備の軍は快進撃を始め、このあと、物語は赤壁へ。
読み進めるのがますます楽しくなってきました
 
劉備は3度目にしてやっと庵にいる孔明に会えるのですが
孔明はお昼寝中ということで、彼が目覚めるまでずっと待っています。
こんなところにも中国の人の相手への礼を大事にする姿勢が伺えます。
 
劉備が諸葛孔明と出会う前、世に人物はいないのかとある
老人と話していました。 その老人は
「いつの時代でも決して人物が皆無ではない。
ただそれを真に用うる具眼者がいない」
と、その老人は言っているのですね。
 
今の時代でもきっと諸葛孔明みたいな人物が
日本のどこかにもいるのかもしれません。
混迷の現代、そんな人物が出てきたら
救世主だろうなあと思ってしまったのでした。