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今度の長編小説は「三国志」に挑戦です。
「三国志」は中国の後漢末期~魏呉蜀時代の興亡史。
西暦でいえば180年~280年頃、日本では卑弥呼が邪馬台国を統治していた時代の話です。
 
三国志とは歴史家陳寿が記した史書のことを指すのですが
これとは別に三国志を基に民間伝承や説話などを含んだ「三国志演義」というものが
後世成立します。
時代考証的には不正確なものも多いようですが世界中で広く読まれているようです。
 
ところでこの本を読む前にどの小説家が書いたものを読もうかと迷いました。
調べてみたらいっぱいある。メジャーなところでは吉川英治、北方謙三、陳舜臣、
柴田練三郎とか。知らない作家も検索したらいっぱい出てきました。
周りに誰がお薦めかと聞いてみたら、一番多かったのが北方謙三版との答え。
質問した相手が男性ばかりだったからかなー。
 
それで北方三国志を一巻目だけ読んでみました。
でも・・・薦めてくれたお友達には申し訳ないのだけれど、
北方氏の文章はいまいち自分に馴染まない。
やっぱりハードボイルドの人だからなのでしょうか。
 
というわけで、たまたま自分の本棚に2冊だけ買っておいてあった
吉川バージョンで読んでみることにしました。
今、2巻目の真ん中あたり。
吉川英治は説教くさいからやめておけと言った人がいたけれど、
そんなことない、ない、単純に面白いです
善人と悪人の区別が明白だし、人物の器の大小とか描写がとてもわかりやすいです。
私みたいな中国史初心者にはちょうど良いレベルかも。
 
全部で8巻、まだようやく4分の1ですが、毎日少しづつ読み進めています。
日本の戦国時代も面白いけれど中国史はやっぱりスケールが大きい。
連休も近くあることだし、
この春は遠い昔の中国の興亡に想いを馳せることにしましょう。