
慌ただしい師走の月で、なかなか進みませんが、
2巻目を読み終えました。
2巻目を読み終えました。
ハワイ真珠湾急襲の成功と、時を同じくして行われた
マレー、フィリピン、ジャワへの陸海軍進撃。
マレー、フィリピン、ジャワへの陸海軍進撃。
緒戦段階のこの辺では、まだ勝利の女神は日本に微笑みかけています。
マレー進攻で勇猛に戦う山下中将、フィリピン戦線での本間中将、
蘭領印度戦での今村均中将、この三人の人間描写が大変興味深く
描かれていました。
マレー進攻で勇猛に戦う山下中将、フィリピン戦線での本間中将、
蘭領印度戦での今村均中将、この三人の人間描写が大変興味深く
描かれていました。
連合軍に比べて日本の情報収集の不足、まさかアメリカを
敵として戦うということは考えていなかったことから
十分な戦略が立てられていなかったこと、
現場の戦線にいる人たちと参謀本部、大本営との間でみられた
不協和音のような数多くの齟齬などが
後々の致命的な結末につながるように感じました。
敵として戦うということは考えていなかったことから
十分な戦略が立てられていなかったこと、
現場の戦線にいる人たちと参謀本部、大本営との間でみられた
不協和音のような数多くの齟齬などが
後々の致命的な結末につながるように感じました。
バターン、コレヒドール陥落の後の日本軍の行為が残虐極まりないもので
あったと伝えられていることも、連合国側の宣伝にしてやられたという
感があります。
山下中将、本間中将は戦後、処刑されています。
戦後の裁判が「報復裁判」と揶揄されるのも納得できるものがあります。
あったと伝えられていることも、連合国側の宣伝にしてやられたという
感があります。
山下中将、本間中将は戦後、処刑されています。
戦後の裁判が「報復裁判」と揶揄されるのも納得できるものがあります。
読みながら、はっ、と思ったことが書いてある頁の隅っこを
小さく折ってあったのですが、読み終えたら
これが数ページごとにありました。
小さく折ってあったのですが、読み終えたら
これが数ページごとにありました。
数多くの教訓の中からひとつだけ抜粋しておきます。
人間はどんな場合にも自分の失敗を認めまいとする弱点を多少は持つものだ。
この弱点は時に見苦しい責任転嫁の争いにもなりやすい。
・・・・・(省略)・・・・
そこで一歩も二歩も退いて、冷静な反省を先立たせた再検討がなされなければ
ならないのだが、そこに「失敗」という事実と責任問題がからんでくると
とかく反省の度合いは浅くなりやすい。
この弱点は時に見苦しい責任転嫁の争いにもなりやすい。
・・・・・(省略)・・・・
そこで一歩も二歩も退いて、冷静な反省を先立たせた再検討がなされなければ
ならないのだが、そこに「失敗」という事実と責任問題がからんでくると
とかく反省の度合いは浅くなりやすい。
勝利の女神はもうすぐ日本軍の上から去っていきます。
という筋書きをわかっているだけに読み進めるのが楽しいという
わけではないのですが、いろいろ考えることの多い本ですね。
という筋書きをわかっているだけに読み進めるのが楽しいという
わけではないのですが、いろいろ考えることの多い本ですね。
太平洋戦争のことについてはまだまだ時の洗礼を受けていない分、
いろんな異論反論もあると思います。私もまだ勉強中です。
自分自身の中にも確固たる意見ができあがっていません。
そういうわけでこの記事に関しては批判的なコメントはやめてね。
いろんな異論反論もあると思います。私もまだ勉強中です。
自分自身の中にも確固たる意見ができあがっていません。
そういうわけでこの記事に関しては批判的なコメントはやめてね。