その昔に電車の運転士をしていたという方と先日、話をしていました。
運転士さんの仕事は大変なのだそうです。
ダイヤ通りに寸分違わず電車を運行するのは当然のこと。
電車の発着が少しでも遅れるとそれだけで始末書を書かされ、研修を受けさせられるのだとか。

それに三重県でも路線、地域によっては、電車が停止する位置がほんの1メートル
いつもの場所から、ずれただけでも、ホームで待っていたお客さんが怒って運転席のところに
文句を言いにくることもあるそうです。
通勤で電車に乗る人たちは、毎朝座る席がほとんど決まっているからです。

こんな話を聞くと、時刻表通りに電車を運行して、かつ、駅のホームにも
時刻通りに到着させ、ぴったりと定位置に止めて、そしてまた時刻表きっかりに発車・・
それを毎日滞りなく繰り返す・・
運転士さんの仕事ってすごいプレッシャーに晒される仕事だと思います。


オーストラリアの電車は「だいたい・・」時刻表通りに来ますが、来ないこともしょっちゅうです。
プラスマイナス5分くらいは定刻とみておいてちょうどいい、という感じです。
30分~1時間くらい遅れたり、どこかの駅で止まってしまって動かなくなるということも
よくありました。@@;

なので、電車が遅れてしまったせいで、会社に遅刻するということも、結構ありました。
寝坊して遅れても、「電車が遅れたので~」と、しれ~っと言い訳しても
誰にも咎められませんでしたし。

だから職場でオーストラリア人の同僚たちに
「日本の電車ってねー、全部の電車が時刻表と1分だって間違わずにホームに
入ってきて、出発するのよ」
と、言うと、みんなとても感心しきりでした。

ついでに「それから電車が停止する時のドアの場所だって決まっているから
ホームの人はドアの位置で待っているのよ」というと、逆に

「そんなバカなー!」「ありえん~!」という反応が返ってきます。

日本に住んでいたら、定時到着、定時出発、それが当たり前と思ってしまいます。
でもオーストラリアでは、遅れるのも、別にあるんじゃない?という程度です。
始末書とかいちいち書いていたら、
たぶん、オフィスは始末書で溢れかえってしまうのではないかと思います。

日本に帰ってきた時、一時期電車で通勤していたことがありましたが、
毎朝毎夕、すべての電車が本当に一分違わずホームに入ってきて、
毎回必ず決まった場所にドアの位置がくることに、妙な違和感を覚えたものでした。

そして、会社に遅刻した際に「電車が・・」の言い訳が使えなくなりましたね。(笑)