花粉症と国の植林政策

一日一日と春に近付き、
先月、先々月に比べても、やはり日差しに明るさが増しているのを感じ、
桜の開花が待ち遠しいこの頃です。

ただこの時期になると、私の場合は年によってですが、
花粉症が出てしまうので大変辛い思いをします。

去年、一昨年とかなり軽症だった（というか殆ど出なかった）ので
もしかして治った？　ヽ(^。^)ノ
と喜んでいたのですが、
現実はそんなに甘くありませんでした。

花粉症対策について暇な時にネットでいろいろ調べていたら、
「安い輸入材」と「花粉症」の関係について意外な関係があることがわかりました。

戦争で国土の山々がはげ山になってしまい、
戦後の国策で杉の木が次々と植えられました。

しかし、戦後、外国から安い材木が多く輸入されるようになり、
日本の山で成長した杉の木は安い輸入材に比べると
値段が引き合わず伐採されることないまま現在に至ったのです。

間の木を切る「間伐」も十分にされていないようです。
このため、今、日本の山々には、数十年前に植えられた杉が
ぎっしり過密状態にあり、
かつ杉は樹齢２０－３０年で花をつけ始めるため、
過密状態で花盛りの杉から、いますごい量の花粉が飛散していて
これが多くの人に花粉アレルギーをひきおこす結果になっているようです。

日本の山々では長い長い年月をかけて、この国土に相応した
生態系が形成され、自然は調和し、その中で人間も一緒に暮らしてきていました。
しかし、戦後の植林政策で一気に多くの杉を植えてしまった。

まさに人間の都合による行為は自然のバランスを壊し、
それが結果的に個々の人間の健康状態にまで悪影響を及ぼす結果になってしまったのです。

人間の都合で自然や環境に手を加えること、また何かをする時にどんな結果をもたらすかと
深く考えないで実行してしまうことはどれだけ危ないことか、
多くの人が悩む花粉症の問題はその一端を表しているように感じます。