暫く前に読んだ新聞に
正面から見た自動車の姿を
「顔」に見立てた興味深い記事がありました。
日本経済が高度成長期にあった頃、
右肩上がりの活況の中にあった日本の道を行き交う
自動車のデザインには
愛嬌と楽天的な表情が宿っていたそうです。
バブルの頃、
この時代に流行った車を前から見ると、
細面で、どこか自信なさげ。
そして今、
筆者は車の表情に周りを威嚇するような怖さを感じると
書いていました。
車のデザインもその時代の空気を反映するものならば、
今という時代は自分自身を重装備して周りを威嚇しなければ
渡っていけないくらい世知辛いものなのかと
ちょっと考えてしまった記事でした。
運転している時にすれ違う車やミラー越しに見える後の車を
観察していると、いかつくて、怖い表情の車、確かにあるかも。
無理して、背伸びして、虚勢を張らなければならない毎日よりも、
自然体で周りに優しくできる毎日のほうがいいですね。