8月はお盆休みがあったお陰で、続けて何本か観てきました。
暑かったので連日、映画館通いしていたような感じです。

幻影師アイゼンハイム 

19世紀のウィーンを舞台にした身分の違う男女の禁断の恋。
幻影師役のエドワード・ノートンは演技に随分定評があるみたいですね。
途中まで悲劇かなと思っていたら
最後は「やられた~」と思うような
ハッピーエンドでした。
これ以上はネタばれしてしまうので書けませんが
面白い作品でした。


クライマーズハイ

史上最悪の航空機事故となった日航機墜落事故を巡る
地元の新聞記者たちの一週間。
俳優さんたちの迫真の演技が良かったです。
命がけで仕事に取り組む人達の姿、
男性同士の嫉妬心、
長年離れていた息子との最後の場面での再会とか
いろいろな人間ドラマを観たようです。



ぐるりのこと

子供を失った夫婦の10年間を描いた作品ですが
印象に残っているのは旦那さんの職場である裁判所で行われる裁判の光景です。
旦那さんは法廷画家の仕事をしています。
連続幼女誘拐殺人事件、サリン事件、小学校で起こった児童殺傷事件など
実際に起こったあの事件だろう・・と思われる
事件の裁判の場面が次々と出てきました。
遺族が傍聴にきている様子も映されるのですが
全く悪びれない被告を前にして泣き崩れる人の姿、
じっと傍聴を続ける女性の手首に巻かれた包帯・・
あの法廷は人間の悲劇が凝縮した場所のように思えました。


セックス・アンド・ザ・シティ

人気のテレビシリーズの映画化作品。
ニューヨークに暮らす女性4人の恋愛や仕事の物語ですが
4人とも羨ましいくらいのセレブなので
セッティングや衣装がすごく豪華。
あんなふうにベタベタせず、
でも何でも話せる同性の友人同士というのはいいなあと思いました。
それに4人が4人ともそれぞれに魅力的なのは
精神的にも経済的にも自立しているからでしょうね。


告発のとき

「硫黄島からの手紙」や「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本を
手がけたポール・ハギスが脚本&監督です。
戦争とはここまで人間の理性を狂わせるものなのですね。
イラク戦争からの帰還兵にはPTSD(心的外傷後ストレス障害)を
患う人が急増しているそうです。
大国自体も病んでいないか、と思わされる映画でした。