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かろうじて午前中に目覚めたので、午後から
県立美術館で来週末まで開催されている
「金比羅宮 書院の美 展」に行ってきました。

「こんぴらさん」の名前で親しまれている香川の金刀比羅宮は
江戸時代から学芸を庇護し、現在も数多くの素晴らしい美術品を所蔵しています。

去年の夏休み、四国に阿波踊りを観にいった帰り、
せっかく近くまで来たから・・と金刀比羅宮にも寄り道しました。
ちょうど私が金比羅宮を訪れたのは夏の暑さがピークだったお盆の頃。
炎天下の中、あの数百段もある階段登りでへとへとになった状態だったので
立派な美術品鑑賞もあまり楽しめた記憶がありませんでした。

今回は空調の効いた美術館での鑑賞。
すごく楽でした(笑)
去年の夏に行った時にはちょうど東京での企画展に出されていて
見ることができなかった円山応挙の代表作の襖絵や
普段は一般に公開されていない伊藤若冲らの奥書院の襖絵など
素晴らしい作品を見ることができて本当によかったです。

円山応挙の虎を描いた「遊虎図」は描いた本人が本物の虎を見たことが
なかったらしく、虎の毛皮とネコを見て、想像で描いたものだったそうです。
そのせいか、虎もどこか丸っぽくて愛嬌があって可愛かったです^^

伊藤若冲の書院の壁画は壁を含む部屋一面、金色の背景に様々な花が
描かれた豪華絢爛な作品でした。花の絵が細部まで克明に描かれていて印象的でした。
日本の絵というと地味なわびさび調と思い勝ちですが
こんなに華やかな絵も描かれていたんですね。
ヨーロッパあたりのお城や豪邸の部屋の装飾を思い出してしまいました。

あと近代日本洋画家として高い評価を得ている高橋由一の作品。
金刀比羅宮には高橋由一館というこの人の作品を展示している建物がありました。
去年の夏に観て記憶に残っていた絵が幾つか展示されていました。
作品は油絵ですが、この人の描いた日本の風景は日本独特の繊細さと
柔らかな情緒が表現されているように感じました。
桜の咲く春の日の霞ががかった夕暮れ時の絵など
日本はなんて美しい国なのだろうと思わずにはいられません。

今日展示されていた一連の作品は今後、フランスの美術館での
企画展で展示されるそうです。
フランスの人達がこの作品を観たらどんなふうに感じてくれるのでしょうか。

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一通り作品を観終わってから美術館内にあるカフェでひとやすみ。^^
今日はいいお天気だったので緑が映えて外の景色も眩しいくらいでした。