パリの高級娼婦ヴィオレッタと
プロヴァンスの貴族の息子アルフレードは
身分違いの恋に落ちます。
プロヴァンスの貴族の息子アルフレードは
身分違いの恋に落ちます。
二人は強く惹かれあい、
ヴィオレッタはアルフレードとの愛に生きるために
それまでの華やかな生活を捨て、パトロンであった伯爵と別れて
二人でパリの郊外に移り住みます。
ヴィオレッタはアルフレードとの愛に生きるために
それまでの華やかな生活を捨て、パトロンであった伯爵と別れて
二人でパリの郊外に移り住みます。
そこへ現れたのがアルフレードの父ジェルモン。
ヴィオレッタの存在はアルフレードの妹の縁談に差し支えるので
息子と別れてくれと説得にやってきたのです。
ヴィオレッタの存在はアルフレードの妹の縁談に差し支えるので
息子と別れてくれと説得にやってきたのです。
アルフレードへの愛ゆえに彼との別れを決意し、
パリに戻るヴィオレッタ。
真実を知らず、彼女に裏切られたと怒るアルフレード。
パリで開かれたパーティの場で彼女を罵倒してしまいます。
パリに戻るヴィオレッタ。
真実を知らず、彼女に裏切られたと怒るアルフレード。
パリで開かれたパーティの場で彼女を罵倒してしまいます。
彼と別れたヴィオレッタは以前から病んでいた結核が
悪化し、医者にもあと時間の問題とまで宣告されるほどに。
彼女の死の間際、父親から真実を知らされたアルフレードは
ヴィオレッタのところに駆けつけますが時は既に遅く
まもなく彼女は息を引き取り、哀しみの中で物語は幕を閉じます。
悪化し、医者にもあと時間の問題とまで宣告されるほどに。
彼女の死の間際、父親から真実を知らされたアルフレードは
ヴィオレッタのところに駆けつけますが時は既に遅く
まもなく彼女は息を引き取り、哀しみの中で物語は幕を閉じます。
ヴェルディのオペラ「椿姫」のストーリーです。
昨日の夜は久しぶりのオペラ鑑賞でした。
原題は「ラ・トラヴィアータ (La Traviata)」、
「道を踏み外した女」という意味です。
「椿姫」という訳をつけた人、素晴らしいと思います。
娼婦でありながら、純真で誠実で美しい心を
最期まで失わなかったヴィオレッタには
こちらの題名のほうがぴったりという感じがします。
昨日の夜は久しぶりのオペラ鑑賞でした。
原題は「ラ・トラヴィアータ (La Traviata)」、
「道を踏み外した女」という意味です。
「椿姫」という訳をつけた人、素晴らしいと思います。
娼婦でありながら、純真で誠実で美しい心を
最期まで失わなかったヴィオレッタには
こちらの題名のほうがぴったりという感じがします。
これまでにも何度か観ている作品なのですが、
昨日一番胸に迫ったのは息子と別れてくれと説得する
ジェルモンに対して、ヴィオレッタが
「一度でいいから私を自分の娘のように抱きしめて下さい」と
頼む場面です。
不幸な境遇に生まれて、娼婦として虚飾の中に生きてきた彼女。
それまで接してきた男性は彼女を欲望のはけ口として接しても、
決して本物の愛情で包み込んでくれたことはなかったのでしょう。
昨日一番胸に迫ったのは息子と別れてくれと説得する
ジェルモンに対して、ヴィオレッタが
「一度でいいから私を自分の娘のように抱きしめて下さい」と
頼む場面です。
不幸な境遇に生まれて、娼婦として虚飾の中に生きてきた彼女。
それまで接してきた男性は彼女を欲望のはけ口として接しても、
決して本物の愛情で包み込んでくれたことはなかったのでしょう。
「椿姫」には原作があります。
デュマ・フィスという人が書いた小説です。
内容を確認しようと思って、本棚を探してみたのですが、
これを読んだのは遥か昔の学生の頃、
度重なる引越しの途中で捨てちゃったみたいです。
デュマ・フィスという人が書いた小説です。
内容を確認しようと思って、本棚を探してみたのですが、
これを読んだのは遥か昔の学生の頃、
度重なる引越しの途中で捨てちゃったみたいです。
確か原作ではアルフレードがヴィオレッタの墓を
掘り起こす大変衝撃的な場面から始まります。
別離を言い渡されて失意のうちに外国に行ったアルフレードは
旅先でヴィオレッタは父親の言葉によって身を引いた事、
本当は病気だったことを知るのです。
原作の中ではアルフレードは愛する人の死に目に会えてないのです。
掘り起こす大変衝撃的な場面から始まります。
別離を言い渡されて失意のうちに外国に行ったアルフレードは
旅先でヴィオレッタは父親の言葉によって身を引いた事、
本当は病気だったことを知るのです。
原作の中ではアルフレードは愛する人の死に目に会えてないのです。
悲痛なほどの後悔の中で狂おしく墓を掘り起こし、
腐敗が進んでウジ虫がわき始めた
ヴィオレッタの遺体に泣きすがるアルフレードの描写は
かなーりショッキングでした。
恋するということはここまでしてしまうことなのかと。
腐敗が進んでウジ虫がわき始めた
ヴィオレッタの遺体に泣きすがるアルフレードの描写は
かなーりショッキングでした。
恋するということはここまでしてしまうことなのかと。
私にとっては原作のこの冒頭部の印象が
余りにも強烈だったので10年くらい前に初めて「椿姫」を
観た時、随分マイルドに変えてあるなあと思った記憶があります。
(というか、これはヴィジュアルに描写なんてできないですね。)
余りにも強烈だったので10年くらい前に初めて「椿姫」を
観た時、随分マイルドに変えてあるなあと思った記憶があります。
(というか、これはヴィジュアルに描写なんてできないですね。)
幕が上がる前に演奏される微かに聴こえる悲しげな前奏曲、
二人の運命を暗示しているかのようでした。
音が小さいだけに周りの人がたてるゴソゴソ・・とか
キャンディの包みをいじるバリバリ・・っていう
音が妙に気になったんですけど。(苦笑)
二人の運命を暗示しているかのようでした。
音が小さいだけに周りの人がたてるゴソゴソ・・とか
キャンディの包みをいじるバリバリ・・っていう
音が妙に気になったんですけど。(苦笑)