岐阜県の郡上八幡に行ってきました。
積翠城と呼ばれる郡上八幡城は400年ほど前の築城。

山の上にあるお城ですが、途中まで車で行けるので
楽ちんでした。
近くの駐車場に車を停めて天守閣に向かって石垣沿いに歩きました。

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苔むした荒削りの石垣が歴史を感じさせます。
涼しい風が吹き始めた頃で、坂道を歩くのも負担になりませんでした。

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作家の司馬遼太郎氏は
「大きいお城で日本一美しいのは姫路城、
小さいお城なら郡上八幡城である」
と言っていたそうです。

・・・ということを教えてくれたのは、
この写真を撮影していた時に後ろから声をかけてくれた年配の男性でした。

この近くにお住まいなのか、散歩にでもいらしているような感じで
親切にいろいろお城のことを教えて下さいました。
どことなく品のあるおじいさまです。お話していたら
その方は昭和初年に私財を投じて、
現在の郡上八幡城を再建された人のお孫さんだということでした。

姫路城に比べるとこじんまりしています。
私は日本のお城をまだそんなに多く見ていませんが
確かに今まで見たお城の中では
一番きれいなシルエットをしているように思えます。

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もう少し季節が進んで、紅葉の頃、
それとも春爛漫の桜の花の中の天守もきっと美しいだろうなあと思いました。

私がここを訪れたのは秋分の日。
コスモスの花が風にゆれ、小さな秋を感じました。

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天守閣からの郡上八幡の展望は抜群に良かったです。
同じ岐阜の山の上の城でも岐阜城は濃尾平野を広く望み、
広々とした風景が広がっていますが、
ここのお城から見えるのは山と川と山・・という感じです。

この辺や高山のあたりは江戸時代、山地ばかりで
あまりお米が取れなかったようです。
金森氏が城主の頃の宝暦8年に
重い年貢に耐えかねた領内の農民が騒動(一揆)を起こしています。

現代は日本屈指の清流があり、風光明媚な郡上八幡の街ですが、
江戸時代の農民の暮らしはそれはそれは大変な暮らしだったことがしのばれます。