先週末は伊勢の花火大会に行ってきました。
本当は7月に行われる「伊勢神宮奉納全国花火大会」ですが
今年は台風のため、当初の予定から延期になりました。
夜風が少し涼しくなってきた9月の花火は夏を送る最後のイベントのようでした。
三重県を長く離れていた私にとって宮川の花火代会は本当に本当に久しぶり。
打ちあがる花火の音はどーんとおなかに響くようで近くで観ると迫力ありました。
夜空が明るく彩られるたびに周りからも歓声が聞こえてきたり・・。
この日は普段は閑散とした宮川堤が人でぎっしりでこれにも驚いてしまいました。
スターマインが打ちあがるとそれに合わせて音楽が流れたりして演出も良かったです。
やっぱり花火は生で観るのが一番かもしれません。
でも私は花火を心底から楽しめません。
あまり明るい話ではないのですが
花火の打ちあがる音は戦争時の大砲の発射音とそっくりなのだそうです。
シドニーに住んでいた頃、
中東出身の人と一緒に花火を観にいったことがあり、
その時にこの話を教えてもらいました。
その人は花火の音が怖い・・って言ってました。
私にはこの言葉が結構ショックでした。
以来、シドニーで毎年、大晦日のお祭り騒ぎの中で上がる花火を観ても、
日本に戻ってからも、どこで花火を観ても
必ず花火の途中のどこかで、
その友人が何気なく口にした言葉を思い出してしまいます。
今も戦争が行われている国では
この同じ音に怯えながら身を潜めている人達がどれだけいるのだろうか・・と
つい考えてしまうのです。
この夏に各地で行われた花火大会にお出かけになって楽しまれた方には
変なことを書いてしまってすみません。
やっぱり日本は平和な国で、これは本当に有り難いことなのだと思います。
ようやく夏も終わりです。
先月の今頃は煩いほどだった蝉の声がいつの間にか虫の声に変わりました。
秋の訪れはちょっと寂しい・・?
いえ、私にとっては私を苦しめた夏がようやく去ってくれて嬉しい限り・・!