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GWの旅行初日は岡山県倉敷へ。
前回、岡山県を訪れた際は岡山城と後楽園に行ったので
今回はもうひとつの観光名所になっている倉敷美観地区に行ってみました。
覚悟はしていたけれど大変な混雑でした。

美観地区は、倉敷川沿いに白壁の街並みが続き
お土産屋さんやカフェなどがたくさんありました。
時間があればひとつひとつのお店や建物を丁寧に見て行きたかったのですが
一日だけの予定だったのでやや駆け足気味の観光になってしまったのが残念です。

備前焼のお店も多くありました。
華やかで繊細なヨーロッパの陶器もいいなと思いますが、
私はどちらかというと、素朴さを感じさせる備前の焼き物みたいなのが
好きです。地味だけど存在感があるというか。こういうところに惹かれます。
でもこれも残念なことに、焼き物を買うような余裕はなかったので
お店で鑑賞だけして去りました。

歩き続けて余りの混雑具合にちょっと人疲れを感じていた時、
ちょうど大原美術館の前を通りかかりました。
ここは入ってみて大正解!

こんなにも見ごたえがあるとは、という感想です。
展示内容は西洋美術が中心でエル・グレコ、ゴーギャン、モネ、モディリアーニ等など、
私でも知っている有名な画家の作品ばかり。
建物の入り口近くにはロダンとヘンリー・ムーアの彫刻が。
外の通りに比べると人が少なくて、ゆっくり鑑賞できたのでそれも嬉しかったです。

この美術館はその昔、倉敷の事業家であった大原孫三郎氏が
親友で画家であった児島虎次郎氏にヨーロッパ美術品の収集を依頼し、
児島氏が亡くなった翌年、昭和5年に設立した日本最初の西洋美術館なのだそうです。

「社会から得たものは全て社会に還元する」
というのが大原さんのポリシーだったそうで、本当に素晴らしいと思います。

倉敷に宿泊した夜に入った居酒屋の店員さんが
戦時中、この大原美術館があったために倉敷は空襲から逃れた、
という話を教えてくれました。

倉敷を訪れて一番良かったのはこの美術館に行けたことかもしれません。
街並みのほうは、今回のような混雑期を避けて静かな時期に
もう一度訪れて、そぞろ歩きをしてみたいものです。