ごく稀になのですが、私はこれから起こることを予知してしまうことがあります。
それは夢だったり、頭の中に映像が浮かんだり・・
後者は妙な感覚なのですが10分の1秒くらいの、ほんの一瞬に何かの映像とか言葉が頭を過ぎるんです。
その時は一体何のことかよくわからなくて、たいして気にも留めないのですが
数日後にそれが現実になって、ああ、あれは、このことだったのか・・と思ったり。
でも大抵は友達との何気ない会話とかその程度で、もっと大事なことは予知できないので、
あまりたいしたことはありません。

・・・が!、 「偶然にしてはこれはすごいぞ」と思うような経験も何回かあります。
ちょっとそのことを書いてみます。

10年くらい前、まだシドニーで暮らしていた頃の話です。
用事があってニュージーランドのオークランドに行く機会があり、そこでRちゃんという日本人の女の子と友達になりました。
私達は初めて言葉を交わした瞬間に意気投合し、半年後には彼女がシドニーの私のアパートに遊びに来てくれることになりました。
異国での日本人の友人ってすごく貴重な存在です。
当時の私はローカルの企業で働いていたので思い切り日本語を使う機会がなく、彼女がうちに泊まっていった一ヶ月間は毎日のように喋って喋って、週末は一緒にどこかに出かけて・・とかなり長い時間を彼女と一緒に過ごしました。

一ヵ月後、Rちゃんは帰国することになりました。
いったん、ニュージーランドに戻って、ソウル経由で帰るとのことで
「日本に帰ったらまた連絡するね」と言って帰っていってしまいました。
でも・・・何週間経っても連絡がない(T.T)
私は彼女が病気か事故にあったとか何かしてないだろうか、
とか毎日それはそれは心配していたのですが全く音沙汰なしで。

ある日、夢を見ました。
彼女と私がソウルの繁華街を歩いている夢でした。
人混みを掻き分けて歩きながら夢の中で彼女が私にこう言うんです。
「アジアってほんとに人が多くて嫌になるよねー。南半球は人が少なくてよかったわ、懐かしいな・・・戻りたいわー」
何気ない普通の言葉でした。結構クリアに見た夢だったのでよく覚えているんです。

驚いたのは、その日の夕方。仕事から帰ってきたら、
ソウルから絵葉書が届いていたのです。
差出人はRちゃん。

それだけでなく、絵葉書の文面。
まず「久しぶり!元気だった?」から始まり、
「今、ソウルにいます」
で、次・・・

「アジアは人が多くて嫌になります。人が少なかった南半球が懐かしいです。戻りたいです」


夢に見た彼女の言葉と全く一緒だったんです。><
とりあえずあと数日ソウルで遊んでから日本に帰るとのことでした。
また日本に帰ったら連絡するね、で終わってました。

それから暫く。
また連絡が途絶えました。
そんな時に住んでいたアパートのオーナーさんから
「改装するので2週間以内に出ていってくれ」との通知が。
オーストラリアの賃貸はオーナーの権限がとても強くて、「出てけ」と言われたら出ていかねばなりません。
私は急いで次の住居を探し、慌しく新たに近所に借りたアパートに引っ越しました。

そこで間抜けな話なのですが、その時になって、私は彼女の日本の住所を聞くのを忘れていたことに気付きました><
だからこっちからは連絡が取れない。今みたいにインターネットも普及してなかったし。
郵便局の転送サービスのことも当時は知らなかったので、彼女との縁ももしかしたらこれで終わりかなぁ、とちょっと落ち込み気味でした。

そんな時、また夢を見たのです。
今度は風に吹かれて、ヒュ~っという感じで手紙がポストに入って来る映像でした。

目覚めたときに「!!!」って思い、私はすぐに服を着替えて前に住んでいたアパートに向かいました。
改装されてきれいになったアパートには新しい住人が入っていました。
本当はいけないんだけど、私はきょろきょろ辺りを見回し、(勝手に開けてごめんなさいーー!!)と心の中で叫び、そっとポストを開いてみました。

そうしたら
あったのです。

Rちゃんから私への手紙。


彼女とは数年前に日本で再会しました。家が遠いので今は年賀状くらいの付き合いですが、友達関係は続いてます。(^^ゞ

長らく連絡が途絶えていた人の夢を突然見て、その人から翌日に電話や手紙を受け取る、という経験は他にもあります。

あと、怖かったのは20年前になるけど日航機墜落事故。
あの日、私は学校の夏休みで飛行機に乗ってました。羽田空港にとまっていた、たくさんの飛行機の尾翼を見た瞬間、すごく気持ち悪い感覚に襲われたんです。
圧迫されるような、胸がずきずき痛むような感覚。
同じ痛みを飛行機が飛び立つ時に感じていて、
(私は今、地上にいるのに、なんだろ、これは・・?)と思っていました。
夕方、自宅に戻ったときに航空機墜落事故のニュースが報道されていました。

それから、今から10年近く前、これもオーストラリアにいた頃の話ですが、日本でどのくらい報道されていたのでしょうか、東チモールでの紛争。
友人にフリーランスでジャーナリストをしている人がいたのですが、
彼がそこに取材に行く一週間前に、私はなんと彼が
「銃で撃たれてしまう」夢を見たのです。
銃声の音とか、人の泣き叫ぶ声とか、珍しいくらいリアルな夢で、これはやばい、と思ったので私は説得してして、チモール行きをやめてもらいました。

当たり前でしょうけれど友人は訝しげで信じてくれませんでした。
「現地で通訳も手配してるから」とか「前回も行ってるし、実際はそんなに危なくないよ」
とか不満そうでしたが、私が余りにもしつこいので根負けして取材を辞めてくれました、
というか予定を変更してもらった。

でも、やっぱり起こった。
一週間後、東チモールで政府軍の侵攻があり、彼が泊まる予定だった村は焼き討ちされて住民の多くが巻き添えで死亡したとのニュースがテレビで流れました。
あの時はさすがにかなりの期間、落ち込みました。あの時の叫び声って・・と思うとめちゃくちゃショックで・・・。

こういう感覚って何なんでしょうね・・・。