留学やワーキングホリデーなどで
海外(特に欧米圏?)に住んだことのある人の大半にとっては
既に経験済みのことで、あまりにも当たり前な話ですが、
オーストラリアでは昨日まで赤の他人だった人と
いきなり一緒に一軒家やアパートで共同生活を始める・・
ということが普通にありました。

こうしたライフスタイルは特に若い人達の間で
一般的でした。
その理由はまず家賃節約かもしれません。
オーストラリアでは日本で独身者が住むような
ワンルームマンションや1DKなどの物件が殆どありません。
最低でも2LDK以上。
リビングが20畳~30畳くらいあるところも珍しくなく
一軒家だと裏庭も広々としていて一人で住むには寂しすぎ・・・
と思うくらい、「だだっぴろい」という印象です。

お給料に対する家賃比率も結構高く、
このため、多くの人は家賃やローン負担を軽減するために
シェアメイトを募集してひとつ屋根の下で一緒に暮らすことになります。

私は合計滞在期間7年のうち5年間ほど、シェア生活をしていました。
一緒に暮らしたことのある人達の国籍は
イギリス、オーストラリア、日本、韓国、フィリピン。
知り合いの紹介でそこに住むこともありましたが、
新聞に掲載されるシェアメイト募集広告や
食料品店などの掲示板に貼り付けてある
募集広告に書いてある電話番号に連絡して、
本人とその物件に会いに行くわけです。
そこで部屋を気に入り、
相手とも相性悪くないかな?という程度なら、もう同居決定です。

第一印象で人を判断するのは難しかもしれません。
トラブルもたまに発生します。
共有部分の掃除はきちんとする、
友人を何日も泊り込ませたりしない、
私達の場合は、
自分の食器は自分で洗うなど細々としたルールを
自分達で決めていました。
それを守っている限りは幸い、
私はそれほど嫌な思いをすることもありませんでした。

韓国の友人はよく韓国料理を作ってくれましたし、
フィリピンの人達はとにかく賑やか。
休日の朝、せっかく惰眠を貪ろうとしていても、
リビングから聞えてくる大音量のロック音楽で目が覚めるという日々でした(>_<;)
でも細かいことを気にしない人達なので一緒の生活は
日本人同士で暮らすよりも気楽なものでした。
フィリピン人の女性と暮らした期間が一番長かったかな。

オーストラリア人の家で暮していた時は
互いの友人を呼び合って裏庭で
バーベキューパーティーなどをしたり、週末はとにかくパーティ三昧。
こうやって友人の輪がどんどん広がっていくのですね。
日本以外の国の生活習慣なども垣間見れたりして、
今思い出すと興味深い経験だったと思います。

日本の友人に話すと時々驚かれたりするのですが、
見ず知らずの異性とシェアするということも割と普通にあります。
互いに恋人はいるのだけど生活の便宜上、一緒に暮してるとか。
でも現実は想像するよりも結構淡々としたものです。
女性にとっては男性のシェアメイトがいるほうが、
防犯上安全だそうで、
男性にとっては女性は小奇麗にしてくれるので有り難い・・と
結構このパターンは多いみたいです。

それがきっかけで結婚に至る場合もあるし、
同居人以上の関係になってしまう場合もあるようですが、
大人の判断ということで周りもたいして干渉しませんし、
詮索するような人もいません。

日本でも最近はシェア生活する人が増えてきているようです。
ただ日本の家屋やマンションは欧米のそれに比べると壁が薄かったり
部屋の面積が狭くて他人と暮らすにはちょっと息苦しいかな?と思います。
私も、今、誰かとマンションや家をシェアしようといわれたら
絶対嫌だもの。