お食事後、ホテル「OMO3浅草」へ。浅草駅(東京メトロ)からは遠からず近からず、総合的に好立地で使い勝手の良いホテルでした。

 

 

到着が少し早くてチェックインできなかったので、荷物だけ置かせてもらいました。セルフで施錠して荷物をキープできるゾーンがあって便利でした。チェックアウト後も利用させてもらいました。

 

そして上野へ向かいました。目的は「国立西洋美術館」。西洋美術を「面白い」と思えるようになったので、日本人として西洋美術館は絶対行かねば!と使命感を持って参りました。

 

 

西洋美術館の所蔵作品は「松方コレクション」と呼ばれています。川崎造船所(現在の川崎重工業)の社長だった松方幸次郎という方が収集されたからです。とても品の良い顔立ちの方です。日本で西洋美術を広めようと、ヨーロッパで美術品を買い集めていたのですが、川崎造船所の破綻により、売却せざるを得ない経済状況に陥ったり、イギリスで購入品を保管していた倉庫が火事にあって作品が焼失したり、フランスでは、第二次世界大戦に日本が負けたせいで、敵国資産としてフランスに接収されてしまったり、とにかく災難ばかり。その後、日本はフランスに対し返還を要求、「フランスの文化財を展示するための専用の美術館で保管・展示を行うこと」等の条件のもと返還されました。フランス的には「返還」ではなく「寄贈」だそうです。イライラ。しかし一部の名品は返還されず、現在もオルセー美術館などで展示されているそうです。モネの作品に至っては、シヴェルニーにあるモネの自宅で直接作品を買い付けたそうです。なお、松方幸次郎さんは1950年に逝去、返還に向けて日本が動き出したのはお亡くなりになってから、国立西洋美術館の開館は1959年のことです。ご存命中に美術品が返還され、美術館が完成していたらなーと思わずにいられません。こんな紆余曲折のストーリーがある美術館、日本人として行かなくては!と思いませんかー?

 

美術に目覚めたきっかけは、昨年末ニューヨークへ行ったとき、メトロポリタン美術館で「マネドガ特別展」へ行ったことです。常設エリアは1日では見きれない広さなので一部分しか見学していませんが、それでも久しぶりの美術館を楽しめました。あっちにもこっちにも「なんだか見たことある!」という絵画ばかりのエリアは、さすがに不勉強の私でもワクワクしました。その後、山田五郎先生のYouTubeが面白くて勉強になると妹に勧められて見始めたところ、美術ってクソつまらないと思っていた概念が180度ひっくり返り、めちゃくちゃ面白い!となりました。中学や高校の美術の授業は何故あんなにつまらなかったのか、疑問が深まります。教え方伝え方ひとつで、楽しくもなりつまらなくもなる、、、ということでしょうか。山田五郎先生フィーバーはYouTubeだけに留まらず、NHK文化センターの五郎先生の講義まで受講してしまいました。西洋絵画の時代的な流れをざっと説明して下さる内容のおかげで、作品を見ているとき、長尺で「イマココ」という時代的な立ち位置が分かるようになり、とっても役に立ちました。いくつになっても学びは大切です。。。

 

山田五郎YouTubeチャンネル オトナの教養講座

https://www.youtube.com/channel/UCq1r8Nq3nwI9VhvyiwcpF2w

 

上野は、浅草に負けないすごい人。。。西洋美術館の前にある東京文化会館の付近は特にすごい人で、何か開演前なのかな?と気になり見てみたら、まさかの休館日でした。みんな何してたのか本当に疑問です。

 

美術館の入場券を買うために並ぶと、とある有名人の方が私の数組前にいらっしゃいました。変装ゼロで、驚くほどテレビで見たままの「ご本人」でしたが、誰も話しかけたりせず、東京っぽいなーと思いました。その方は特別展のチケットを買われていましたよ。私は常設展です。

 

 

 

国立西洋美術館は思った以上に満腹な内容でした。大満足。小一時間もあれば十分かと思っていましたが全然足りず、じっくり2時間以上楽しみました。一番楽しみにしていたモネの睡蓮がなかったのは残念ですが、またいつか。。。こんな素敵な美術館、私は400円(一般500円のところ、東京メトロの乗り放題チケットを提示したら100円引き)、母は無料(65歳以上)でした。

 

一番心に残ったのは、モネの「舟遊び」でした。モネ推しというわけではないですが、やっぱりモネは素敵でした。

 

 

 

美術館のチケットも「舟遊び」、嬉しい偶然でした。

 

 

国立西洋美術館を後にし、浅草に戻りました。浅草と上野はご近所です。18時を過ぎて、仲見世通りは閉店のお店もちらほら。それでも人はとても多く、特に外国人観光客の数の多さにビックリ!まるで外国に来た気分です。あちこち歩いて、何もしていないけど何だかとても楽しく、初めての町であてもなくフラフラ歩くのが大好きな私は、あっちへフラフラこっちへフラフラ歩き回りました。

 

そろそろ夜ご飯という時間ですが、下調べ一切していないのでどこへ行っていいのやら。元気なときに食べログを見て保存したお店がいくつかあったことを思い出し、そのなかから「紀文寿司」さんへ行ってみました。創業明治36年!のお店です。

 

 

口コミを見ると、忙しいと電話に出ないとか色々書かれてましたが、すぐ近くにいたので、ダメ元で直接お店に行ったところ、カウンターは予約でいっぱいだけどテーブルなら良いよと言ってもらえて、すんなり入れました!行ってみて良かったです。

 

お味は最高でした。「上寿司(7種)」「おすすめ(11種)」どちらか選んで、足りなかったら後から追加もできる、7種と11種の内容は、単純に7種同じでプラス4種が違うネタというわけではないことなどを説明してもらいました。いつもなら迷うことなく11種を選びますが、食欲不振中だったため7種にしました。結果、どれも美味しくて確実に11種イケました笑。絶対また行きたいです!!!

 

 

 

お寿司は2回に分けて出してもらいましたが、美味しすぎて2回目の写真撮り忘れました。画像も微妙ですいません。実は、お寿司ってそんなに好きじゃないのですが、美味しいお寿司は大好きなので(美味しくないお寿司は嫌い)、紀文寿司さんのお寿司は全部ペロリでした。

 

夜の浅草寺も徘徊しながらホテルへ帰宅。明日の朝も早いので、多分11時位にご就寝でした。早過ぎ!若い頃ならまだどこかで遊んでいる時間ですよ。二日酔いになるほどの飲酒もしないで、シャワーも済ませてさっさと就寝!こういう健全な旅も悪くないですねー。年を取るといろいろ変わります。