問答①「気付き15」 | 門田理佐の今日の気付き

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毎日の小さな気付きの記録です。


おはようございます。
オレンジコスメの門田です🍊





私は分からないことがあると、すぐに質問してしまうタイプです。

大抵のことは答えを聞くと納得できるのですが、昨日は稀にある難しい問題にぶち当たりました。



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実はこれまでも色々な人に説明をしてもらいその度に納得はしていたのですが、また同じことでつまづいてしまい。。

もしかすると、本当の理解が出来ていなかったのかもしれません。



その難問こそ「pHとアルカリ度」問題です。



これは私だけでないと信じたいのですが、pHでいう「アルカリ性」と「アルカリ度」は似ている、もしくは同じようなものだと思ったことはありませんか?


しかし、この二つには違いがあります。


今日明日の二日間はこの「pHとアルカリ度」問題(1剤における位置づけ)について導いた自分なりの答えと学びについて、ご紹介できたらと思います。





まずは「pH」です。


この、pHとは…

水素イオン濃度指数のこと。水溶性の性質を測る物差しのようなもの。


学生時代にリトマス紙で行った実験のことを思い出します。


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値が0〜14まであり、pH7がちょうど真ん中の中性にあたります。

このpHは1剤において、

「還元剤の働きを活性化させるもの」

としての意味を持っています。

各還元剤には働きやすいpHがあります。
それぞれのpHを最適な値に合わせることで、還元剤が最も輝けるステージを用意するといったイメージでしょうか。
 




次に、私が誤解し続けていた「アルカリ度」です。


この、アルカリ度とは…

パーマ1剤1mlの中に存在する遊離のアルカリを中和するのに必要な0.1mol/lの塩酸の量のこと。

であります。



かなり難しい表現なので簡単に言い換えてみると、

どれだけ酸を足せば中性になるのか
=中性までの道程

と言えます。


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ちなみにこの逆バージョンが「酸度」です。


そして、ここが最も重要なのですが



★1剤にはアルカリ剤が入っていますが、このアルカリ剤の種類によって、アルカリ度(中性までの道程)の距離が異なります。



たとえば、AとBというアルカリ剤があるとします。どちらもpHは同じですが、アルカリ度が異なるとすると…

Aはアルカリ度(高)の同pH
→中性までの距離が遠い

Bはアルカリ度(低)の同pH
→中性までの距離が短い

pHが同じだからといって、アルカリ度も同じ!にはならないということです。



ここまでくると、

pH≠アルカリ度

の意味が分かるのではないでしょうか。



このアルカリ度は1剤において…

「キューティクルを軟化・膨潤させるもの」

としての意味を持っています。




とりあえず、今日はここまでです。

明日はこのpHとアルカリ度の違いを理解した上で、それらが示すことについて考えてみます。






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