こちらの本を読みました。






 

 




勉強にご褒美を与えることはいいのか?

悪いのか?


筆者の考えでは


ご褒美自体は悪くない

大事なのは何に対してご褒美を設定するか


ということでした。



テストの点数がよかったら…

偏差値が上がったら…


みたいな結果に対するご褒美ではなく


本を読んだら…

宿題をしたら…


みたいな過程に対するご褒美をあげたほうが成績が伸びるとのこと。

確かに、そっちは自分次第でなんとかなるところですもんね。


かといってめちゃめちゃな課題量を設定してもやる気をなくすだけでしょうからこれもさじ加減ですよね。


褒めるときも、能力ではなく努力したことの方を褒めるのが良いと書いてありました。よく聞くやつだ!

でもついやっちゃいませんか?

君は本当に賢いね、的なやつ…


気をつけないと口から出そうです。



流行りの(?)非認知能力についても触れられていて、全部で9光目もありました。そんなにあったんか!

その中でも特に、「やり抜く力」と「自制心」が大切だと書かれていました。


学校は、勉強するだけではなく、非認知能力を伸ばすためにも必要なところとのこと。たしかに…勉強だけなら家で一人でできなくもないけど、人間関係のあれこれは人と交わることが大切ですよね。


なので、成績悪いから部活をやめさせる、みたいなことはしないように、とも書いてありました。




後半は、教育現場ではもっと実験をしてそのデータを使えるようにするべき、みたいなことがたくさん書いてありました。

学力テストの結果って全然データとして使えない(データが悪いとかではなく使わせてもらえない)らしいですね。

えっなんのためにやってんの??


そういうデータが活用されてもっと公教育が良くなりますように……




一点気になったのは、全国学力テストと全統小の結果の比較の仕方ですね。学力テストは都道府県ごとの平均点の表なのに、全統小は上位3000位の都道府県ごとの出現数みたいになってて…そりゃ東京が一番人口多いし、受験者数も多いし、中学受験も活発なんだから人数多くなるの当然では…


福井なんてそもそも県民が80万切ってて、中学受験も公立の1つ以外はほぼ無きに等しいわけで…全統小受けてる人数がまるで違うはずなんですよね。

こっちも都道府県ごとの平均点出さないと比較にならないのでは?


と、データの活用そのものにややモヤッとしつつも、前半は参考になるな〜と思いながらメモしていました。



 

 漫画版もあるようです










ちなみにまえがきに、某Sママに対する批判かな!?みたいな文章があったので、ファンの方は読み飛ばされるといいと思います。