役所に勤める宮重透は、同僚の吉見と二次会の場所を歌舞伎町で探していた。
ちょうどいい感じの店を見つけたのは、午後11時位で、「うちは5000円だよ。12時からオーナーが変わるから朝まで飲めるよ」と言われて気軽の入店して、ビールと焼酎を2~3杯か飲んで眠り込んでしまった。(実際には薬を飲まされて眠らされたのでした。)
目が覚めると午前2時位で帰ろうとすると、「オーナーが変わったから40万円ね、カード持ってる?」と言われて支払いを要求されます。
「40万円も使っていない。ぼったくりだ。払えるわけない」と言うと怖そうな感じのお兄さんたちが出てきて、脅かされて、仕方なくカードを渡してしまうが、スキミングされてカード番号を盗まれてしまう。
翌日、カード会社に連絡して、取り消してもらうつもりだったが、80万円位の引き落としがかかっていた。
それで警察に被害届を出すことにした。公安課と地域課と組対策課と生安課があって、地域課の警部補の吉住に事情聴取されて、パソコンの地図で場所を確認したら歌舞伎町の中でも外国人経営の店が多い最も危ない地域で、カードは海外のエージェントを経由しているので、引き落としのかかったカードを取り消すのは無理といわれた。
新宿署では、このような事件は、毎週数件発生していて詳細によって、詐欺、窃盗、外国人犯罪、暴力団犯罪などに分類され、それぞれ違う署員が対応していた。
吉住は、マル暴の三田村課長代理にボッタクリ被害のことを報告した。
歌舞伎町は六百m四方に四千店以上の飲食店がひしめく日本最大の歓楽街であり、失敗から学ぶ場所であり、授業料は高い、命が取られなかっただけでも感謝しなければならない。
三田村は特に新宿の犯罪地図に詳しく、反社会勢力に対しても睨みと脅しがきく存在であった。
場所は中国系マフィアの仕切りで、マル害は都庁職員で、議会局調査部調査情報課の主任であった。
都議会議員の活動を補助するのが主な仕事である。
