念入りに支度をして、杉原さんとのランチに出掛ける私。


前回久しぶりに逢った時みたいな顔を見れないとかはなく、私は以前よく逢っていた頃のような感じがした。


「今日は、豆腐・湯葉を食べようか?」


「はい。ヘルシーで優しい気持ちになれるかも」



ランチにしては高価過ぎるお値段のコースを杉原さんは選び、ゆっくり話をしながらいただいた。



私の心の中のどこかでは、誰に教えられて一緒にこの店に来たのだろう…と思っていた。



杉原さんは、会社の事、家族の事、たぶん他の誰にも話さない弱さの部分まで私に語った。



1月にしては穏やかな日差しが射す窓側の席での穏やかなランチタイムだった。


「エクセル教えてくれ。俺パソコン持って来たから」と言いながら杉原さんは立ち上がった。