心の支えがいなくなった。


でも私は腑抜けになる訳にはいかない。



数日後の夜、電話が鳴った。
携帯電話ではなく固定電話の番号が表示されていた。局番からして市内…誰?


無視も出来ず電話に出た。

「さぁちゃん?ごめんね、突然こんな時間に電話して」


以前に杉原さんとよく待ち合わせしていたスナックのママからだった。


「ママ…お久しぶりです。どうなさったの?」


「あのね、杉原さんが来ておられるの。さぁちゃんに迎えに来て欲しいって言っておられるの。自分が電話しても出てくれないからって…それで、ごめんね、電話させてもらったの」


「そうですか…ママ、ごめんなさい。迷惑かけて…」


「二人の間で色々あったのはわかってるけど…杉原さん、さぁちゃんに逢いたいのよ」


「でも私…」


「来てあげて…杉原さん落ち込んでおられるの」


「ママ…杉原さんに替わってもらえる?」


「ちょっと待ってね…………………………さぁちゃん、ここで待ってるって電話替わってもらえない」


「…わかりました。行きます」


着替えをして私はそのお店に向った。