久しぶりに美和子の旦那さんから電話があった。
「さぁさん、まだ杉原さんと付き合っているの?」
「最近は全然…電話はかかって来てるけど、私は出ないから…私、もういいんだ。杉原さんが誰と付き合おうが。美和子とどうなっているかも気にならないし、他の女性とも噂あるし」
「そうなんだ。さぁさん、そのほうがいいよ。異常だからね、杉原さん。俺、前に、また電話で話をしたんだ。法的手段に出るって。そしたらヤクザかと思うような言い方で逆ギレされたよ。美和子も杉原さんが自分の言いなりにならないから最近は連絡とってないみたい」
どうでもよかった。
それに、旦那さんは私に何を言いたいのかもわからなかった。
さらに「杉原さん、引っ越ししたって本当?美和子が詳しい事を言わないって怒ってた。さぁさん知ってる?同じ市内?」と聞いて来た。
確かに杉原さんは新しい家を購入した。
引っ越しの日も聞いていた。
杉原さんの新しい家を私は教えられて知っている。
「うん、同じ市内だけど。引っ越ししてから結構たったよ。新興住宅地だね。場所はちょっとわかりづらいかな。素敵な家だよ。長男だし、実家がすごい豪邸なのにやっぱり戻らなかったわ」
「やっぱりさぁさんには詳しく言ってるんだね。新しい家を買うって事は奥さんと離婚する気がないって事か」
「最初からないって。美和子のことだから財産あると思って遊んで暮らせる位に考えてるんじゃない?そんな甘くないよ。杉原さんは遊びだから優しいの、実際毎日の生活となると違う。美和子みたいな朝は起きない、掃除しないじゃ…」
「そうだよな。美和子が太刀打ち出来る相手じゃない。常に女の影がありそうだし」
「とにかく、私はもうNOなんで…最低な人達とは縁を切りたいから」
旦那さんは何を言いたくて何を聞きたかったのか…
それも、どうでもよかった。