また美和子の旦那さんから電話があった。


「ますます会うのエスカレートしているよ。平気で何でも俺にしゃべってるよ。美和子は杉原さんにさぁさんとはっきり別れてと言ったけど、さぁさんのいい所をほめて別れるって言ってくれないって怒っていた。さぁさんに杉原さんから連絡ってないの?」


「私と別れて?ふーん、それが狙い?それで満足?私に勝ったつもり?最低ね。杉原さんから連絡はあるよ」


「さぁさんと別れてくれないってケンカになったらしいよ。でさ、前に俺、一応美和子の夫として杉原さんと話をしようとしたんだ。美和子はどうぞって携帯に電話してくれたよ」


「え?杉原さんと話をしたの?」


「うん、奥さんと友達付き合いさせてもらってます。明るくていい方ですねって言うんだ」


「…はぁ??…それで?」


「うちは迷惑していますって言ったら、奥さんは奥さんの意志で私にに会いに来ている訳で、私は無理ヤリに連れ出しているのではないですからって言われたよ」


「すごい理屈だね」


「話をしていても理屈ばかりで平行線で何も結論は出なかったよ。美和子も開き直っているしね。でも、杉原さんは自分の望むようにはならないから焦っているよ」


「美和子が思いつきで言う事なんて、杉原さんはなんとも思ってないわね。その時が楽しければいいって人だから」


「美和子はそれがじれったいみたいだ。早く離婚したいんだけどな。離婚しようと言ったら、時期が来たらって答えたよ」


「時期って?」


「杉原さんが離婚するか、自分の為にマンションか何かを準備してくれるかじゃないか?」


「両方ともナイから」


「美和子は飽きられるタイプの女だからね、遊ぶにはいいけど」


「うん…そうかもね」



結局、旦那さんは何を私に言いたかったのかわからなかった。