私はかなり精神的にまいっていた。
食事が喉を通らなくなり激ヤセした。
私は身長が167センチ。
その頃の私は体重が45キロまで落ちた。
周りからも、「どうしたの」と心配された。
私は少しでもイヤな事を忘れたいと仕事に没頭した。おかげで社長にも認められ昇格した。
仕事が終わり、帰宅途中にわざと杉原さんとよく待ち合わせた場所の前を通っていた。
何度も美和子の車が停まっていた。
私と待ち合わせた同じ場所で美和子とも待ち合わせをしているのか…
かなりの頻度で二人は会っていたようだった。
何しろ、出張に行かない限りは時間が自由になる杉原さんと主婦らしい事は全くしない専業主婦の美和子。
二人ともいつでも自由に会えた。
私は毎日、杉原さんか美和子の車をさがしていた。
ストーカーってこういう事?
私はストーカーに成り下がった。
時には、美和子の家に車があるかまでチェックしに行った。
杉原さんの自宅に車があるかもチェックした。
一旦帰宅し、珠里の食事の準備をして、再度ストーカーに出掛けたりした。
本当に私はおかしくなっていた。
美和子の旦那さんから電話があった。
「美和子が最近しょっちゅう出掛けて、娘が一緒に何かしてとか頼んでもパパに言えばって冷たい態度をとるんだ。夜遅く帰って来たりするから朝も起きて来ないし、それに…旦那である俺に杉原さんとどこへ行ったとかどんなセックスをしたとか話をするんだ」
思わず私は絶句した。
「今じゃ杉原さんはさぁより私を選んでくれていると満足気で勝ち誇った感じだよ。きっと美和子はさぁさんがうらやましくて、さぁさんに勝ちたかったんだな」
「そう…そんな事まで話をしているの?異常だね?それで黙って聞いてるの?」と聞くと、
「俺もう美和子に出て行って欲しいんだ。なにもかも放棄して勝手な事して、この家にいる理由も必要性もないから。さぁさんには悪いけど杉原さんの所にでもどこにでも行って欲しい。美和子も杉原さんに家を出るからマンション借りてって言ったらしいけど、うんって言ってくれないらしいよ」
「あの人は女にマンション買うとかするような人じゃ絶対にないよ。美和子、本当に腐ってるね。自分の旦那によく平気で色々しゃべるよね」
信じられない話だった。
美和子も異常だが、黙って聞いてる旦那さんも異常だと思った。
私に勝ちたかったって…何が勝ちで何が負けなの?
意味が理解出来なかった。