《たくさんのアクセスをありがとうございます。皆さんがもし私の立場だったらどうなさいますか?》



杉原さんからの連絡が少なくなった。


ある土曜日の午前中に杉原さんから電話があった。



「おまえとの事が女房にバレてしまって…しかもおまえと一緒にいる所を娘に見られたらしく、しばらく逢えないよ」土曜日の朝に杉原さんから電話があった。


完璧に嘘だ。


奥さんに知られたからって私としばらく逢えないなんて、普通の人みたいな考えをする人ではない。


「急にどうしたの?それが原因じゃないんじゃないの?それにしばらくってどれ位?」と私は言った。


杉原さんは私との関係を終わらせるつもりはない。
ただ、美和子との関係はそう長続きしないと思ったのであろう。
私はキープの立場に成り下がったみたいだ。


話の成り行きで午後にお茶する事になった。
今までだったらランチから始まったはずだけど。


はっきり美和子の事を聞こうと思った。


杉原さんと喫茶店で待ち合わせた。
最初は世間話とか仕事の話をしていた。


杉原さんが時間を気にしていたので私は聞いた。


「さっきから時計ばかり見てるけど、どうしたの?」

「うん、ちょっと約束があって。練習場に行かなきゃならない」


「練習場に行くの?私も行こうかな」


「ダメだ。おまえは来るな」


「どうして?」


「とにかくダメだ」


「美和子と約束しているからでしょ?」


杉原さんの顔色が変わった。返事はなかった。


「美和子と時々会っているよね?長野から戻った時にああいう節操のない女は嫌いだ、電話があっても出ないって言わなかった?」


「確かに彼女から電話があったよ。彼女の事を誤解してたし、色々相談にのっているだけだよ」
明らかに嘘をついている顔だった。


「私には、悪いけど、聞きたくない情報を耳に入れてくれる人がたくさんいるのよ。長野のホテルで私に土下座までして謝ってくれたの誰?」


都合が悪くなった杉原さんは「また連絡するよ」と逃げるように帰って行った。