「また逢えたな。不思議な縁だな、おまえと俺って」

「ゴルフをしていたらいつかは逢うとは思っていたよ。練習場を変えたのにそこで逢うなんてね」

「逢いたくなかったのか?」

「そうじゃなくて、逢うのが怖かったっていうか…」

「とりあえず乾杯しよう。またこうして逢えたことに」


ワインで乾杯した。


「おまえ、幸せじゃない。結婚なんてするんじゃなかったって言ったよな?あれからずっと心配していたんだよ」


「あれは本心だったよ。っていうか、私、流されて結婚したって感じで…最初からダメになるのがわかってた気がするの」


「そっか、過去は過去。大事なのはこれからどう生きるかだ。子供も大きくなっただろう?今、仕事は何してるんだ?」


「うん?実は無職なの。別居してた頃から働いていた所を辞めたばっか。これからは何が必要なのか考えたらパソコンだと気付いて学校に通ってるの」


「ほぅ。でも、生活は大丈夫なのか?」


「まぁ、何とかね。バイトしてもいいし、パソコン関連の色んな資格取ってゆっくり次の仕事を探すつもりだよ。あと何ヵ月かは無職だね。扶養家族いるのにお気楽な私」


「おまえらしいな(笑)パソコン難しいか?」


「楽しいよ。色んな事が出来るよ。これからはパソコンが出来ないと乗り遅れるね」


「とにかく、元気そうで良かったよ」


等と話をしながら食事をした。


その頃は、家庭にパソコンがあるのもまだ珍しく私は再就職に向けて周りの人達より早くパソコンに触れ、勉強をしていた。


後に杉原さんもパソコンが仕事で必要になり、私は何度も教える事になる。