次の日、パートを休ませてもらい中田の実家がある市の市役所に行った。

すでにサイン済みの離婚届けを提出した。

私は実家に本籍と住所を戻した。私と珠里は私の旧姓になった。

実に簡単な手続きだったが住んでいた市と中田の本籍地の市と私の実家の市は全部違うので市役所のハシゴだった。

晴れて(?)旧姓に戻った私はパートも休んだし、引っ越しの準備を進めた。


珠里を保育園に迎えに行こうとした時、昨日来た男二人がまた訪ねて来た。


「何度携帯電話に電話しても中田さんと連絡がとれないのですが、今日、何時ごろに戻られますか?」と聞いて来た。

「こちらにはもう戻りません。私も携帯電話しか手掛かりは知らないのです」と答えた。

「奥さんですよね?」

「離婚したので今は中田の妻ではありません」

「え?そうでしたか。実は私どもで中田さんに融資をさせていただいておりますが、ご返済が遅れてますのでお願いに来た次第なのです」

「私は何も聞いておりませんのでわかりません。本人と話をしていただくしか…。本当に居どころも知りませんし…」


私から色々聞き出そうとしているが、実際、私は答えようがなかった。
やはり中田は借金をしていた。それも銀行とかではない金融会社のようだ。

嫌だ、嫌だ。関わりたくない。

男二人は、「調べればわかる事ですから、またお伺いするかも知れません。中田さんから連絡があったら私どもが来た事を伝えて下さいね」と言い、名刺を私にくれた。


珠里を迎えに行き、そのまま実家に向った。