私は中田に電話をした。

「離婚した方が良さそうだね、一度きちんと話をしない?」

しばらく沈黙する中田。

「今はどこに住んでいるの?」

「ある人のマンション」

「ある人?誰?」

「さぁは知らない人」

「どこにいてもいいけど、こんな状態じゃ夫婦でいる意味もないし、それに、色んな噂が入って来るよ。珠里ちゃんの事も可愛くないの?」

「可愛いよ」

「可愛いのに顔も見たくないの?気にならないの?自分がしたい事だけしてるの?」

「ごめん」

「とにかく離婚の話し合いをしたいから帰ってきてくれない?」

「今日は約束があるからダメだ。連絡するから」

「どんな約束かは知らないけどこれより大事な用事はないでしょ」

「とにかく今日はダメだから…」

「じゃあ、私は珠里ちゃんを連れて実家に帰らせてもらいます。実家で両親と一緒に話を聞きますから、そちらの両親も連れてきて下さい」

「出ていくのはもう少し待ってもらえないか?」

「どうして?」

「考える時間がほしい」

「あなた自身の行動に答えが出てるでしょ?」

「とにかく一週間でいいから待ってくれ」

「わかりました。連絡を待ってますから」


弱々しい声で話す中田だった。

情けなかった。
自分自身も中田も。

やはり私の結婚は続かなかった。