＃177 究極の選択1

ずいぶんとブログを放置してしまいました。


その後の私…

杉原さんは毎日欠かさずメールや電話をくれる。

ある日、東京日帰り出張の杉原さんから仕事中にメールが来た。

｢誰か事務員いませんか？｣
また辞めちゃった？

私は冗談で
｢私が事務員で行こうかな～｣と返信。

すると、
｢お願いします。出来る限りの給料を保障します。俺の会社の為に何とか頑張って下さい。｣


私は冗談半分だったので驚いてしまった。

＃176 私の変化10

杉原さんからのメールはめちゃくちゃ早い時間から送られて来る。


休みの日でも仕事の日でも。
寝ていたらメール着信音がなり響く。


｢またこんな時間から、私、寝てるのに！｣と時にはいらっとする事も。


4時過ぎとか5時過ぎとか。


休みの日なら、お誘い＆待ち合わせ段取りメール。

仕事の日なら、おはようメール。



半分眠りながら
｢おはようございます。今日も１日気をつけて。もう少し寝ます｣と返信したり、しなかったり。



早起きな人だと昔からわかってはいた。
時差があるよなぁナンテ思っていた。



一泊で旅行やゴルフに行った時は、待ち合わせ時間より早く電話して来て｢早いけど行こう｣とまだ外が暗いのに言ったっけ。

寝る時間も早く、灯りを点けてたりテレビを見てたりすると｢消しなさい｣と言われた。

朝早く起きて、｢こっちにおいで｣とわざと離れて寝ている私に眠いのにエッチの誘いをしたり、｢お茶入れてくれ｣と起こす。



どこまでワガママなんだと思ったけど｢はい｣と従っていた。
せっかちだから直ぐに行動を起こさないとうるさい。
待ち合わせ時間に遅れるなんて私は出来ない。



あ～、私、杉原さんのどこがいいの？



先日、一緒にしゃぶしゃぶを食べながら｢俺のどこがいい？｣と聞かれた。

私はすかさず｢いい所なんてナイよ｣と答えた。

杉原さんは苦笑いしながら｢うちの奥さんも同じ事言ったよ｣と言った。



｢そりゃあそうでしょう。だいたい、私、前にもう二度と電話して来ないでって言ったのに、何で電話して来るの？｣と私は言った。

杉原さんは、｢じゃあ、何で電話に出た？｣と逆に聞いて来た。


｢だって、お正月だったから特別サービスだったし、私、バカだから…｣と声が弱々しくなってしまった。

うれしそうに｢バカって自分でわかってるお前は賢いよ｣と意味不明な言葉を杉原さんは言った。


その続きの話をたくさんしたかったが、いつもの運転代行が来てしまい、また次に続きを話そうと中断した。

＃175 私の変化9

昨晩、杉原さんから電話があった。


忙しかった私はまだ仕事中だった。


仕事で東北に向うとの事。
途中で別件の仕事の用事もあり一泊してから被災地に。

一人で車を運転して…疲れるだろうな。


私は仕事中で周りに同僚がいたが少し話をした。


｢こんな時間まで仕事して…余り無理するなよ｣


優しい言葉だったが、私の方が杉原さんの事が心配になる。


運転手代わりに一緒に行きたいが、私も簡単に休みを取る事が出来ない。


｢気をつけてください｣と言うしかない。



今朝、早い時間に杉原さんからメールが来ていた。


5時5分。
相変わらず早起きな人。


｢おはよう。宮城県に向います。遠い。大変。破裂しそう｣


ハートマークがたくさん。破裂しそう…は、エッチしたいって事のよう。


ハートマークだらけのメールでも、私は素直に喜んでいない自分に気付く。
何か、冷静な私。
私の変化の一つ。


返信しようとしたら、私の携帯に緊急の仕事の話で客先の担当者から電話がありメールしないまま出勤した。