2016年10月16日

 

少し前から何処か近場でゆったりと非日常を楽しめる場所へ夫と共に訪れたいと考えていた。

 

ただ、予約するにも夫の抗がん剤治療の予定が受けられたり、受けられなかったりする中で体調も考慮せねばならなかったので、どこにいつ行くか?に頭を悩ました。

 

1度夫が訪れてみたいと話していた県内の山奥の温泉に予約を入れてみたが、2日前に体調を崩してキャンセル。

 

そして今回はうちから最も近い、温泉ではないけれど露店風呂付きの部屋のある評判のいい料理旅館に夫の副作用が抜けた数日前に予約を入れ、無事次男も一緒に家族プチ旅が実現出来た。

 

紅葉の季節にはテレビでも取り上げられるほどの旅館。

 

その時期よりは早かったけど、紅葉よりも日頃私の料理では味わえない美味しいものをいただいて非日常を味わう事と、家族でリフレッシュする事、そしてよい想い出を作る事、これらの目的が達成されれば充分だった。

 

夫の体調は良かったけれど、部屋の露天風呂は脂肪が無くなった夫は寒くて風邪を引いたら嫌との事で、足湯にして楽しんでいた。

 

一般の温泉で、夫は自分の身体をさらすにもはや抵抗があり、部屋についてるタイプならいいかと思ったけれど、露天が思った以上に寒い事は計算外だった。

 

 

そして楽しみにしていた夕食。

 

食前酒にぶどうを使ったカクテルが前菜と共に綺麗なガラスのおちょこに入って出て来てた。

 

病気発覚から大好きだったアルコール類は一切口にしなかった夫。

 

今回はどうするのかな?と思っていたら、これくらいはいいやろうとグイッと呑んで「うん、うん、うまい。」とにっこり。

 

私も内心、今日ぐらい飲んでもいいよと思っていたので、口にしてくれた事でなんだか罪滅ぼしが出来たみたいでちょっと嬉しかった。

 

カクテルだったから、元気な時の夫だったら甘くて、ビールか焼酎の方がいいなといったところだったと思うけど、すっかり甘党になってしまった今にはちょうど良かったのかもしれない。

 

料理もどれも全部美味しくて、夫もほとんど食べることが出来、大満足だった。

 

食後、「久しぶりに飲んだからなんかちょっとくらっとする感じ。」と言っていたが、翌朝も元気で、美味しい朝食もいただけた。

 

 

結局家族でプチ旅は、これが最後となってしまったけれど、行くことが出来て本当に良かった。

 

少しだけ呑めたことも、いや呑ませてあげられたことも良かった・・・。

 

 

でも、どうせなら大好きなビールも飲ませてあげられれば良かったな・・・。