2016年11月15日

 

夫の57回目の誕生日。

 

在宅診療も受けることにした夫の周辺は慌ただしくなっていた。

 

病院のソーシャルワーカーさんから近所のクリニックを紹介してもらい、早速受診することになった。

 

先生はゆっくり話しを聞いてくれ、今後の治療の方向性の説明をしてくれた。

 

この先生も大学病院の主治医と同じで、腹水は抜いてもどんどん溜まっていくこと。抜くと栄養も入っている水がなくなり、しんどいことを説明してくれた。

 

しかしながら、抜いても割と元気で、苦しいから溜まるたびに抜くという方もいる。

 

さらに、抜かない場合は利尿剤と水分制限、そしてお腹の張りを楽にするような麻薬系のお薬を使っていく治療になるとのことだった。

利尿剤は服用していたけれど、水分制限するという事と麻薬系のお薬で張りの苦痛を楽にするというのは初めて聞く話だった。

 

そして、どちらの方向性にするか考えてみてほしいという事だった。

 

夫もじっくり話しを聞いてくれるこの先生に好印象を持ったようだった。

 

それから別室でケアマネジャーさんとの面談で、介護認定を受るための書類の記入や介護ベッド等を入れる相談になった。

 

(この頃はまったく思ってもみなかったが、実は 私はこの事業所に来月ケアマネの実習研修で3日間お世話になることになっている。

実習先は研修センターが自宅近くを割り当てるものだから通達用紙でこの事業所名を見たときは驚いた。

これも夫が何か上で操作でもしているのかな?と思ったくらいに不思議な出来事。)

 

 

そして午後、ケアマネジャーさんが訪問して、早速介護ベッドを手配してくれることになった。

 

その時、矢継ぎ早に色々質問され、お風呂やトイレものぞいて必要なものはないかチェックしていった。

 

研修を受けている今なら、どうしてそんなに一気に調べて色々提案してくるのか理解出来るが、当時夫はまだまだ動けていたし、お風呂も1人で入る事が出来ていたので、すぐ動けなくなるような想定の提案に内心ちょっとムッとしていた。

 

でも、すぐに介護ベッドを入れてもらえた事は夫にとって快適な環境を作ることに繋がってとてもありがたかった。

 

あれほど介護ベッドに抵抗感を持っていたのに、きた途端すっかり気に入って、自分でベッドからテレビを見るのに最適な位置にセットしたりして居心地のいい空間にしていたのには可笑しく、息子達にも笑い話として伝えたほどだった。

 

翌日は抗がん剤投与の予定日・・・。

 

打てるのか?効いているのか?

 

疑問符は打つたびに大きくなっていくばかりだった。