夫が膵臓癌だとわかった時、頭に漬物石でも乗せられたような衝撃がありました。

 

それまで、年老いるまで一緒に居るものと当たり前のように思っていただけに、目の前から居なくなるかもしれない恐怖に襲われたのを覚えています。

 

当たり前の生活が、当たり前でなくなり、病気と共に闘って1年9ヶ月。

 

とにかく必死でした。

 

情報を求め、ネットや同じような状況の方たちのブログを参考にさせていただいたり・・・。

 

夫との生活中、私自身物凄いストレスを抱えながら、どこにも吐き出せない思いにかられていました。

 

その思いを夫が動けなくなった時、つけていた日記に綴るだけでなく、ブログという形で発信したいと思い、始めたものの夫は思ったより早く逝ってしまいました。

 

夫が居なくなっても世の中は変わらない・・・そのことがちょっとむなしくもあり、夫がちゃんとこの世界に存在した証を残したい気持ちもありました。

 

そして、夫が頑張ったことや、私たちの最後の時間をちゃんとどこかに残しておきたいと思いました。

 

 

日記を読み返して文章にしていくことで、何度も涙しながら夫を想いました。

 

後悔も沢山したし、自分を励ましたりもしました。

 

書きながら思い出して涙するたび少しずつ悲しみの薄皮がはがれていくような感覚があり、書くことで癒されているのだと感じました。

 

 

がん患者さんだけでなく、家族の心情も理解して欲しい気持ちも強く、どなたかの共感が得られたり、参考になればとも思いながら、なるべく正直な思いを綴ってきたつもりです。

 

当初は一周忌までに書き終えることを目標にしていたのですが、思いがけず自分の仕事がどんどん忙しくなっていき、1年半もかかってしまいました。

 

けれど、振り返るにはちょうどいい期間だったのかもしれません。

 

 

又、最後まで書き終えた今日は私のケアマネ研修の最終日でもありました。

 

夫の闘病や死がなかったらケアマネ試験にチャレンジすることはなかったと思います。

 

がんで苦しむ方やその方を支える家族の力になれれば・・・という思いもあり臨んだケアマネ試験。

 

合格してから研修に参加するたび、その仕事の責任の重さや大変さを実感し、私なんかはまだまだ力不足で、そうなるにはまだまだ経験と時間が必要と感じました。

 

時間が必要と感じたことの1つに、終末期のがん患者さんのケアプランを作成する演習の時、私自身フラッシュバックして胸が痛くなることがあり、夫を亡くしたことの傷はまだ癒えていないんだと痛感したことがありました・・・。

 

そして研修を終えた今、いつか自分に自信がついたら、ケアマネとして終末期のがん患者さんを支えられるような存在になれればと改めて思いました。

 

 

がん発覚からの夫との日々をまとめた今日、とりあえず、このブログはこれで閉じたいと思います。

 

 

ここまで独り言のようなブログを読んで下さった方々、本当にありがとうございました。

 

どこかでどなたかの参考になったり、共感が得られたのであれば嬉しく思います。

 

 

最後に、家族を亡くされ、同じような思いで過ごされている方々、共に前を向き、頑張って生きていきましょう!!

 

ありがとうございましたラブラブ