2016年12月7日

 

この日に受けたCT結果は、なんとなく夫も私もよくはなっていない・・・と感じていた。

 

腹水はいっこうに減らないし、顔はどんどん痩せこけて・・・。

 

良いと思える材料が1つもなかったから。

 

でも、かすかな望みをかけてドキドキしながら診察を待った。

 

CTの結果・・・主治医の説明を受けた。

 

「やはり、お腹のリンパの方の影も前回より大きくなってきており、すい臓の方もべっとり広がってきている。腹膜に飛んだがん細胞を考えると抗がん剤治療が効かない。むしろ体力を低下させる方が大きいと思う。ここまで頑張って治療を受けてこられたけど、この1ヶ月の様子を見てもがくんとしんどくなってきているし、これ以上の治療は難しいと思う。」そう告げられた・・・。

 

それから、がん支援センターの担当の看護師さんも加わって、今後のことが提案された。

 

夫は緩和ケアを受けることを決めてから、もし動けなくなったら緩和ケア病棟のある病院へ入院したいと看護師さんに伝えていた。

 

なので、この日は2つの病院のパンフレットをもらい、見学なども出来ることや順番待ちがあることなどの説明も受けた。

 

横で聞いていた私はとても複雑な気持ちになった・・・。

 

出来れば長く自宅で一緒に過ごしたい・・・ある程度なら介護職の経験がある私が見られるのに・・・そう思った。

 

だけど、夫は私に迷惑をかけることを嫌がり、一人で静かに過ごしたいと思っている様子で、そのことはちょっとショックだった。

 

とりあえず、緩和ケア病棟のある病院へ見学に行ってみてから考えてみたらいい・・・。

 

この頃はその決断を下すまで、まだまだ時間があると思っていた。