2016年11月30日

 

前回、腹水を抜いてから食欲はちょっと戻ったと思ったのもつかの間、この日は朝から眠気も強かったらしく、お腹のハリもあってほとんど食べられず・・・。

 

それなのに血液検査はクリアで、抗がん剤を打つことになった。

 

ただ、CRP(炎症反応)の値は5台と高く、腎機能の尿酸値が高くなっていた。

 

利尿剤を増やしているので、腎臓に負担がかかっていることは確か・・・。

 

CRPが高値なのは不気味。

 

抗がん剤投与が終わり、昼過ぎにはなぜか元気になっていて、カレーが食べたいと言い出した夫。

 

食慾があるのは喜ばしいこと。

 

帰り道にある飲食店でカレーを食べることになった。

 

全部は無理だったけれど、食べたいものを食べられたのはよかった・・・そう思う反面、私が工夫して作ったものより外食のカレーやラーメンを喜んで食べる姿には毎回正直むかついていた。

 

一生懸命になればなるほど重荷になっていたのかもしれないと今は思う。

 

なんとか体にいいものを摂ってもらってがんの進行を食い止めたい・・・そう思って頑張り過ぎてからまわり。

 

私も気持ちの余裕がなかったな・・・と。

 

 

そしてこの日、朝の番組で墓じまいの話を取り上げていて、夜に思いきって夫の意思を確認するチャンスだと思い聞いてみた。

 

夫の実家のお墓は松山にあり、なかなか行くことが出来ない。

 

子供たちに負担もかけられないと以前から話していたこともあり、夫にもしものあった時、どこに入りたいのか・・・・。

 

いつかは聞いておかねば・・・と思っていたけど、いざ切り出すと夫がどう反応するのか怖かったので、ものすごく勇気がいることだった。

 

さらっと切り出してみたら、夫も考えていたかのようにさらっと普通に「実家のお墓の近くにある菩提寺に最近たてられた永代供養塔に入れてくれたらいい。」そう答えた。

 

「お父さん、お母さんと同じところでなくていいの?」と聞いたら

 

「かまへん。」とひとこと。

 

私は遠くなるので、分骨してどこか近くにも・・・と提案してみたけど、「そんなめんどくさいことせんでいい。」とあっさり・・・。

 

「わかった。じゃあそうするね。」

 

それでお墓についての会話は終了した。

 

治療を受けながらこんな会話をしなければいけないなんて・・・。

 

治す・・・というより延命のための抗がん剤治療・・・。

 

それも効いているのかどうかはわからない。

 

身体に負担もかかり、副作用もあるのに・・・。

 

それでも、わずかな期待を持って、夫も私も受けられる限り・・・と思ってしまう。

 

赤の他人なら、治る見込みがないのなら治療を打ち切っても・・・と思うのかもしれない。

 

でも、1日でも長くいて欲しい・・・夫にしたら、そんな簡単に死にたくないと思うから、抗がん剤治療を諦められなかった・・・。

 

命の期限は誰にもわからないことなのだから・・・。