韓国でカメラを盗んだ罪に問われている水泳の富田尚弥選手の三回目の公判が開かれ、有力な証拠とされている監視カメラの映像が再生されました。

 

映像には記者席に座った男性がバッグに黒いものを入れる様子が映っており、検察側は富田選手が盗んだ場面だと主張しました。

 

しかし、撮影されたときの時間が記録されておらず、ダウンロードされた時間だけがファイルに残っているということです。肝心の映像については、黒いものをバッグに入れるのは見えているが、画像が不鮮明で誰が映っているのか確認できず、その人物が富田選手だとは分からないと、判事が述べたようです。更に、バッグに入れたものがカメラかどうかも分からないと言っていたようです。

 

 

昨年、富田選手が無罪を主張したときに、韓国警察の関係者は「監視カメラに犯行の様子が写っており、本人とはっきり特定できる。」「富田選手がカメラ本体からレンズを外す様子が映っている。」と反論していました。

 

裁判で公開された映像は、上記のように富田選手と特定もできずバッグに入れたものがカメラかどうかも分からないものでした。富田選手が犯人だという映像があるのであれば、警察はその映像を真っ先に出すはずです。

 

このように以前からの韓国警察の主張をなぞっていくと、富田選手が犯人だと特定できる映像は存在しないような気がします。そのような映像があれば最初から出してくるはずです。

 

 

法廷には検察側証人として、富田選手を取り調べした警察官が出廷し、「事情聴取をすると、すぐに容疑を認めた。」と証言したようです。

 

しかし、警察の取り調べで富田選手は、「罪を認めないと大変なことになる」「韓国から出られない」「認めれば大事にはしない」と言われていたようですので、容疑を認めたことが富田選手が有罪だという証にはなりません。むしろ、富田選手がを取り調べをした警察官に上記のようなことを証言させたのは、富田選手が盗んだのが分かる映像が無かったからではないでしょうか。

 

こうなると、富田選手と韓国の警察に同行して「カメラをとってすぐに袋に入れた」と言ったJOC役員は、どのような映像を見たのか疑問に思えてきます。本当に富田選手がカメラをバッグに入れた映像を見て言ったのか、それとも富田選手が罪を認めたからそう言ったのか、はっきりと聞いてみたいものです。仮に冤罪だということになれば、このJOC役員の責任も大きく問われるような気がします。

 

 

また、韓国で集団万引きした疑いで日本の高校生22人を検挙したと、韓国警察が発表したというニュースが伝えられました。韓国警察によると、高校生は容疑を認めて盗んだものを返したということです。

 

これが本当であれば、非常に残念なことです。しかし、このタイミングでこのような発表を韓国警察がしたというのを聞いて、何か意図的なものを感じました。

 

こちらの事件の真偽は分かりませんが、富田選手の裁判の公判のニュースを打ち消すことを狙ったのではないかと感じました。これはあまりにも穿った見方なのでしょうか。


 
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