大きな変化は時として負の産物を生ずる事がある。
人々はそれを忌み嫌い、また忌み嫌われる人々も、それに抵抗する。
しかし、それを面白がる人々は限りなく少ない。
そう、それは双方にとって苦痛でしかなく、彼らはそれを望んではいなかったのだ。
人々は嘆いた。
「おお・・神よ・・・なぜこんなに惨い事をされるのですか・・・」
神は答えない。
「おお・・神よ・・・なぜお答えにならないのですか・・・」
神は答えない。
・・・
彼らは諦めた。
「神など・・・!」
彼らは悟った。
もがき、苦しみ、そして戦った。
この混沌たる世界で勝ち残る術(すべ)を見つけるために。
この混沌たる世界で生き残る術を見つけるために。
・・・
長きにわたる戦いの末、彼らはその術を見つけた。
しかし生き残ったものは少なく、生き残ったものも疲れ果てていた。
多くの人が志半ばで倒れ、還った土の上に立つ勝者。
その彼らも、虚しさと言う風に打たれ、膝をつき倒れかけそうになる。
そのとき目の前に眩い光が差し込む。
その光は徐々に大きくなり、空を覆い、大地を覆う。
優しい慈愛の光。
その光にとって、疲れ果てていた彼らの心を救う事は、さほど難しいことではなかった。
「おお・・・神よ・・・」
人々は口ずさむのだった。
何時間が経過しただろうか、慈愛に満ちた光はやがて小さくなっていく。
そして完全に消えたとき、混沌とした世の中は完全に清浄化されていた。
そして世界には新たな命が育まれ、徐々に過去の栄華を取り戻すのだった。
・・・
月日は経ち、安定したそしてマンネリ化した毎日が過ぎる。
過去の記憶など、人々の脳裏から既に消え去ろうとしていた。
神は想像する、新たなる世界を。
神は想像する、新たなる人の進化を。
そして神は解き放つ。
新たなる、大きな変化の荒波を。
そしてその波は世界を覆い、混沌が生まれる・・・