先日、京都府北部で活躍されている
言語聴覚士の方から話を聞くことができました。
加齢性難聴のみなさんは
「相手の言葉がはっきりと聞き取れない」
「高い音が聞き取りにくくなる」と言う特徴があります。
例えば、「あ」〜「お」の母音はまだ聞こえるが
「か」「さ」「は」行の子音が聞き取りにくくなります。
言語聴覚士の話では
「さとうで砂糖を佐藤さんが買っていた」の言葉を
(京都府北部には「さとう」と言うスーパーがあります)
聞こえにくいお年寄りさんは
「あとうで あとうを あとうさんが買っていた」と
聞き取ってしまいます。
この時、人は誰しも
「あとうさんって、誰のことだろう」
「あとうでって、どこのことだ?」と推測して
会話について行こうとしますが
その推測中に、周りのみんなが
次の話題に進んでしまうため
難聴のみなさんは、おいてけぼりの状況に
なってしまいます。
世はまさにお盆
家族団らんの会話を楽しむ場面も多いと
思いますが、そこにいる誰もがついていける
ゆっくりした会話の環境を作りたいものです。
「人の中にいても孤独」を作らない配慮が
難聴のみなさんに仲間はずれを感じさせないことにつながります。