聞こえの障害について当事者のみなさんがよく話されることとして

「外見からはなかなか聞こえないということを理解してもらいにくい」

「口ではごく普通に話しているので、耳も聞こえているように勘違いされることがある」

などがあります。


目の前にいる人がどのように聞こえにくいのかを察するのは確かに難しいことです。


物忘れや医者通いなど

高齢者の暮らしのあれこれを見事に捉えたシルバー川柳に

聞こえの問題もかなり多く取り上げられています。


その中に

「婚活(こんかつ)とトンカツ区別つかぬ耳」という作品がありました。


「音がしてくるのは分かる。でも言葉が聞き取れない」という

高齢者の聞こえの様子を見事に捉えた一句です。


聞こえにくい人たちと接する時

いたずらに声を大きくするよりも

ゆっくりとした口調で、はっきりと話す方が良いとされています。