横田 由美子
私が愛した官僚たち

結構読んでるブログの一つに

山本一太の「気分はいつも直滑降」

http://blog.so-net.ne.jp/ichita/

があるのだけど


これなどは

僕もワークホリックなとこはあるけれど

それ以上に僕より年上の山本一太が

働く姿を見ていると

その、政治家の使命感にあきれると同時に

まだまだがんばらねば

と元気が出るからだが


政治家や官僚の使命感や達成感は

国を動かしている

というものだろうけれど

それって本当にどこまで個人の官僚が

国を動かしているのだろう

と疑問だった


大物政治家ならともかく

一介の(石原慎太郎の言葉を借りるなら)

コワッパ役人が

政治家や国会の仕事をしているだけで

国を動かしているつもりでいるのは

どことなく悲しいものを感じていた


僕は国を動かそうと大それたことは思わないけれど

日本人として海外で仕事をしたかったので

僕一人の力が全く日本に影響しないとしても

海外で一人で外国人と仕事をしていれば

それなりに日本と日本人と地球を感じて

がんばろう、とは思うのだが


官僚の使命感というのは未知の世界だった


そこで、この本に目がいったのだけど

結論から言って

残念ながらこの本は僕の疑問に答えてくれるものではなかった


どうしてだろう

なぜかこの横田さんの文章に、ルポに

客観的な新事実は少なく

彼女自身の主観的な感想が多く


官僚の実態、というよりは

それと交わる一女性の感想

という感じで

物足りなさを感じた


官僚の狂気を

もう少し踏み込んで欲しかったと思う


毎日1時間の睡眠が続いて

土日も勉強会で埋まって

それでもやりがいのある毎日とは

一体どういうものなのだろう


全く世間には出てこないのに

それでも自分が国を動かしていると

感じられる使命感とは


まだまだ官僚の世界には不思議がいっぱいだ