紅白は

海外では大晦日に二回放送する。


一度目は日本の時間に合わせて

(だから真昼間から紅白を見て

まだ31日の午後なのに年はあける)


二度目は現地時間に合わせて

(ゆく年くる年とセットで

こっちの方が雰囲気は出る。

録画だけど・・・)




今年の紅白は

徳永英明や

今井美紀もよかったけど

そして、秋川雅史の

「千の風になって」には

震えるほどのめりこんだけど



なぜか心に響いたのは

クールファイブだった。


「長崎は今日も雨だった」





当時、僕の父は

クールファイブや五木ひろしの

カセットを車でかけるのが好きで

どこかに出かけるたびに

彼らの曲が流れていた。


もちろん、僕の好きなのは

演歌ではなく、歌謡曲で

それに、もっと年をとってから

CDやDVDで何度も何度も

流行の曲を聴いている。


なのに、どうしてこうも

少ししか聞かなかったはずの

「長崎は今日も雨だった」に

心が揺さぶられるのだろう。


今の曲たちと比べて

昭和の演歌、歌謡曲というのは

すごくパワーがあるものだと思った。




僕も当時の父の年齢を超えてしまったが

前川清の歌声を聞いたら

父の車に乗っていたときを思い出した。


何かに守られているような

何か不安なような


父は僕と母を捨て

他の人を選び

その後会っていないけれど


年末の紅白は見ただろうか


そして、あのとき

小学生の僕が乗っていた車で

「長崎は今日も雨だった」を

かけていたときのことを思い出しただろうか




トロントは今日も雨

明日からラスベガスに出張です。


PS;なぜかあれからアンジェラ・アキが気になって仕方ない

なぜだ