年末商戦の状況を視察するため
午後からトロントのダウンタウンへ行った
仕事はそこそこに電気店を後にして
さっそく、例の文房具店へ
ここは前回
万年筆ヴィスコンティーのオペラを買ったところ
ここで
ドルチェビータのペン先を調べてもらった
メガネの似合うきれいな女性の店員が
僕のペンで何度も試し書きをして
「大丈夫よ、スムーズにインクも出てるわ」
と言ってくれた
僕は、前回、このドルチェビータのオレンジの軸に
ぴったりのインクを買ったのだけれど
そのスペアが欲しかったので
名前を言おうとして
「・・・・・えーっとなんだったっけ?」
とメーカー名が出てこなかった
ふと見ると、そこに彼女が試し書きした紙がある
「あ、そうそう、実はそのインクなんだけど・・・」
と言った瞬間
「あ、エルバンのオレンジ・インディアンね」
と棚から瓶を取り出した
?????
「ちょっと待って?
今、試し書きのインクの色だけを見て
エルバン製のオレンジ・インディアンだって
わかったわけ?」
と聞くと
魅惑の微笑みで
「ええ、そうよ。万年筆のインクの色は書いたものを見ればわかるわ」
さすがプロ
エルバン、オレンジ・インディアン
すばらしいインクです
http://www.kijyoya.com/pen12.htm
さて、今回は他にも
雑誌ラピタの付録の赤い小さな万年筆に入れる
インクを探していた
そのメガネの彼女は
「えええ????
何?これ?
なに、なに、なに?
なにこの万年筆、かっわいいー!
どこの万年筆なの?見たことないわ」
とはしゃぎだした
たかが日本の雑誌ラピタの付録とは言えずにいると
万年筆のキャップを外し
試し書きを始めた
そしてペン先をみて
「rapitaってどこのメーカー?」
って聞いてくる
「それ、日本の雑誌の名前で
数百円の雑誌なんだ・・・
で、その万年筆はその付録
つまり、タダ」
って言うと、また喜んで
さっそくその軸に合う
赤いインクを探してくれた
インク見本の紙の中から
赤色だけを眺めて
一番気に入った赤は
小さな缶に入っていてとてもかわいい
開けると缶の中にカートリッジが
これもエルバンのインク
rouge caroubierってフランス語だろうか
英語の辞書には載っていない
イナゴマメレッド
というらしい
イナゴマメ?
http://www.ornedefeuilles.com/maison/papetrie/opa0014.shtml
あとは
クレールフォンテーヌのノート
定番のデザイン(右端)の他に
特に気に入ったのが
左上のハート
ハートの赤が背表紙にまではみ出してるんだけど
全部じゃなく、ちょうど真ん中で止めている
だから、背表紙だけを見ると
赤白のツートン
なんておしゃれなんだろう
すごいデザイン
さすがフランスだな
ただ・・・
もう、モールスキンと
クレールフォンテーヌだけで
こんなに買い込んでしまった
もうやめとけ
こんなに書けない・・・