著者: 星野 仙一
タイトル: シンプル・リーダー論―命を懸けたV達成への647日

すごく売れたらしいけど読まなかった


理由は


ひとつには、阪神が好きじゃないこと

正確には、阪神の選手じゃなく、あの鳴り物の応援が野球だと思ってるファンが好きじゃないこと


そしてもうひとつには、中日の星野が僕の星野であり、阪神の星野は本当の星野じゃないと思っていること


 「お父さんがいる子にはゼッタイ負けない」

 という決心を持つようになっていた


本の中では一番この言葉がぐさっと来た


そう、星野も母子家庭

僕も同じ環境だから同じことを思って生きてきた

小さいときにそういう思いを持つことが悔しかった


それでも僕には小学生の低学年までは父がいた

そして、その父が小さい僕を中日球場(名古屋球場の前)に連れてってくれた

星野が投げるのを見た


ある試合で、ホームラン性の当りを打たれ

それを新人のセンターが飛びついてアウトにしたとき

マウンドのベテラン星野は、センターの新人に向かって

帽子を取って、直立してお辞儀した


あのとき、僕は父を頼り、父と生きていた思い出がある


父と中日球場前の駅から満員の電車に乗って帰った

父がいるから、満員の人ごみでも何も不安を感じなかった


そのときの人の頭、罵声、改札

当時の記憶は今でもはっきり覚えている



そして、やっぱり星野だなあ、と思ったのは

阪神の応援に苦言を呈してたこと


あの応援がなくならない限り、日本は草野球からプロ野球になれない

阪神のファンは、金本の超人的なスイングから出るバットがボールをつぶす「音」を

聞いたことがないんじゃないだろうか

赤星が走る芝生とスパイクの放つリズム音を聞いたこともないんじゃないだろうか

いつも、メガホンの音ばかりで


今でも、中日に帰って来て欲しいと願っている