皆様、おつかれさまです。























僕は高校生の頃に『男子新体操部』というマニアックな部活動に属していました。























今だから言えますが、別に新体操をやりたくて入部したわけではございません。























僕の通っていた高校のスポーツ推薦枠に『男子新体操』があったのです。























学校での授業の内容がほとんど身に入らなかった中学生時代に何とかして県立高校に入学したかった僕は、この『新体操推薦』というものをウマく利用し、まんまと『顔パス』で県立高校に侵入できました。























学生時代の僕は俗にいう『暗いヤツ』でしたが、有り難いことに運動能力はやたらと高めで、きっとその辺『だけ』を買われて通ったんだと思います。























でも、当時の僕は男子新体操なんてものには本当に興味がなく、コミュニケーション能力の低さからか『仲の良い部員』なんて発生せず、しかもインターハイで毎年上位の常連という強豪チームだった事もあり、やたらと先輩・後輩の上下関係も厳しい世界でした。























そんな環境の中で、ネクラな僕がバック転や宙返りや180度の開脚(股割り)といった体罰的エクササイズを連日こなす生活。























特に一年生の時分は、部活終了後にまず三年生がみんな帰った後に二年生がみんな帰りきり、最後の最後に一年生がやっと帰れるという社会でしたもので、当時の我々下っ端は毎日21時過ぎに体育館を後にしていました。























正直、素直に嫌だったし、部員の誰とも打ち解け合えなかった僕は精神的に追い詰められて自分なりにキツかったので、一年生のある時、数週間(どのくらいの期間か忘れた)部活から逃げて、放課後になると体育館に向かわずにすぐ学校の敷地から出て、自宅の近くの公園やら本屋さんやらで時間を潰して帰宅していました。























真っ直ぐ帰宅しなかったのは、両親にバレたくなかったからです。























僕の親父は世間様に対してかなりの潔癖症で、こんなケースの場合は、運動部推薦で高校に入れてもらっておいて、部活に行かないなんて事は、『筋が通せていない恥ずべき姿だ』という発想の持ち主だったため、こんな事が知れてしまうと、家庭内がとんでもなく気まずい雰囲気で満たされるのが目に見えて、如何にも部活が終わりそうな時間まで外をウロウロやっといて、あたかも『部活帰り』と言わんばかりに「ただいま~」っと帰宅してました。























まぁ、そんな事より昨年の僕(35歳)の倒立の様子をご覧ください。















































これを覚えたのは、もう20年近くも前になるんですが、忘れる事なく身体に染み付いているもんですね~。























オゾマシイ技ですよ。























結局、僕もそんな親父の子ですから、「このままじゃイカン!」と思い切り、再度新体操部に通い出し、それからは義理と根性と忍耐で何とか卒業までやり通しました。























晴れて新体操部OBですよ。























いや~、辛かった~。























あんなん、二度と戻りたくない時間ですね。























よく、「学生の頃は楽しかった~!また戻りてぇ~!」なんて声を聞きますが、とんでもない発想ですね。























そもそも僕は集団生活に抵抗のあるタチでしたので、『学校』っていう箱の中で過ごす時間はとてもキツかったんです。























保健室、通ったな~。























でもですね、そんな辛い目(?)にあってきたから今が「幸せだな~」と本気で思えます。























新体操部時代のお陰で、社会人になってから何度「あの時よりマシだ」と思わせていただいた事か。























凄くスゴく、あの高校生の頃の経験に感謝しております。























辛さに比例して、感謝しております。























『アレ』を乗り切った自分を心底誇りに思います。























もしも学生生活が楽しくって、部活を楽しんで取り組んでいるような過去であったのならば、この様にまでは感謝が濃くなかったかもしれません。























本気で嫌だったから、遺書書くほどに追い込まれてたから、それを乗り切った自分が誇らしく、現在との照らし合わせで救われています。























ありがたい経験です。























本当にありがたい。























この感覚で過ごせるようになった自分は、この概念と出逢えた自分は、どうもこうも幸せ者です。























もし、自分以外の誰かに「幸せを伝えたい!」と考え、実際に表現していくのならば、自分自身が偽りなく『幸せ』という感覚を知らねば説得力がありません。























『幸せ』を感じた事もないのに、現在『幸せ』でないのに、誰かに『幸せ』を伝えられるでしょうか?























知りもしない事を。























胸を張って今、「幸せだ!」と言えない方や『幸せ』を感じた経験がない方が自分以外の誰かに『幸せ』の手引きを伝えているのであれば、それは経験のないことを完全なる憶測と妄想の類いで『多分、こんな感じ』というニュアンスで表現しているものだと、僕は思っております。























周りの人に、物に、存在に本気で『幸せ』を伝えたいのであれば、まずは自分自身が『幸せ』を感じてみせる、つまり『見本を見せる』事で説得力や信憑性が伴うのではないのかと僕は考えます。























自分自身が『幸せ』のサンプル、または一つのモデルでなければ、『幸せ』を探しさまよう方への道標とは成り難いのではないでしょうか?























知りもしない事を背伸びして知ったような態度で語るという行為は、相手に対して何だか誠実さに欠ける対応な気がします。























でも、『誠実さ』に執着や拘りがない方であれば、それは全く問題のない事だと思います。























悪気のない事でしょうしね。























また、それぞれ『自分が思う幸せのカタチ』を他人に押し付けるのは、とんでもないエゴだと思います。
























『幸せのカタチ』は、それこそ個性の数だけあると思いますので。























自分が感じる『幸せ』は、『自分専用幸せ』ではないでしょうか?























辛い経験、嫌な経験、煮えたぎるほどの怒れる経験や怖い体験を切り抜け、時には楽しい経験、気持ちイイ経験、とっても嬉し~い経験も経て、それらに感謝し、その全ての価値を現在進行中の事柄・事象にウマく、都合よくあてがい、現在(いま)を生きる。























これまでの生涯でしっかりと五感で感じてきたアレやコレは、どんな事であろうとも誇らしく立派な『価値』でしょう。























「あん時のアイツ、絶対に許せん!」とか「俺、何であの時あんな事やったんだろう・・・」とか、過去の出来事を否定的に捉えるよりも、むしろ「あぁ、あんな事あった(乗り越えた)から、あの時より今はだいぶマシだ」とか「こういう事をすると、あの時みたいに辛い目に遭うな~」という風に自分自身の糧にしたり、危険予測のデータとして活かしたりする方が『得』な気がします。























・・・あれっ?何か、今回はただ単に僕の思い出話をひたすら綴ろうと思っていましたら、いつの間にか偉そうな事を語り出してしまっていました。























大変に失礼をいたしました。























あまり気にしないでくださいね。























何故か思ったことをすぐに表現してしまう病気みたいなもので。























そう、あまり相手にしないのが一番です。























そんな事より、昨年の僕(35歳)の『鹿倒立』をご覧ください。
















































これを覚えたのは、もう20年近くも前なんですが、身体にしっかりと染み込んじゃってますね~。























マジでオゾマシイ技ですよ。























これからもどんどん立ってまいりますので、こんな僕を、どうぞ皆様よろしくお願いいたします。