6歳の シーズーさんが 皮膚の腫瘤を主訴に受診されました



大きさは0.7cmで、表面がカサブタ状になっています。
最初はもっとツルっとして赤かったそうです。

次に細胞診を行いました。

↓が画像です

ちょっと小さい画像ですが、
中央部に紫色の円形の細胞が見えると思います。

この細胞診で鑑別するべきは

1.組織球腫
2.形質細胞腫
3.リンパ腫

などが、挙げられます。

さらに大事なのが症例の背景です。

6歳と比較的若いこと、
表面がカサブタに変化してきていること

この背景を合わせると

圧倒的に 組織球腫 の可能性が高いと判断します。

この組織球腫は以前にも数回登場してますが、
若齢の犬に多く、不思議と2〜3カ月程で自然に消失する良性腫瘍です。

このシーズーさんも 退縮期に入ってきているため、カサブタが形成されていると考えられます。

次回は経過観察に3週間後に検診予定です。

お大事にしてください

動物がん診療サポート

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