8歳のヨークシャーテリアさんが、
2週間前からできた鼻のイボを主訴に勤務先の動物病院を受診されました。
↓はイボの画像です
大きさは0.4cmでした。
次に細胞診を行いました。
イボがとても小さいので、採取された細胞はわずかでしたが、
↓のような細胞が確認されました
この細胞診からこのイボは
1.組織球腫
2.形質細胞腫
のどちらかの可能性が高いと診断しました。
組織球腫は良性の腫瘍で、2〜3歳の若い犬に多いのが特徴です。 この腫瘍は不思議で大体2〜3か月で自然に退縮して治癒します。
一方の形質細胞腫は高齢の犬にできることが多く、良性ですが自然に退縮することは通常ありません。
このヨークシャーテリアさんは、細胞診では組織球腫のほうが、より疑わしかったため、経過観察し、退縮するか検診していくこととなりました。
お大事にしてください。