<今回の江戸:東京体育館 >
北京オリンピックの男子バレーボール・
世界最終予選
を見てきました。
見たのは初日の日本vs.イタリアです。
場所は東京体育館メインアリーナです。
世界最終予選
に進出した24カ国が8カ国ずつ、三つのグループに
わかれて北京オリンピックを目指します。
8か国中、トップにならなければ五輪出場は叶いません。
しかし、日本開催グループはアジア大陸予選も
兼ねていて(なぜ?!)、アジアの国の中でトップに
なれればグループトップでなくても五輪に出場することができます。
アジアの国がグループトップであれば、アジア2位でも
五輪に出場することができます。
このグループで五輪切符を争うのは実質的にはアルゼンチン、
イタリア、オーストラリア、日本の4か国。
オーストラリア、日本はアジア1位になりさえすれば良いですが
イタリア、アルゼンチンはグループトップで通過しなくてならず、
1敗も出来ない状況です。
あーそれなのに初日からイタリアと日本が激突!
イタリアは前回のアテネ五輪
の銀メダリスト。
シドニー五輪
とアトランタ五輪
でもメダルを獲得しており
オリンピック3大会連続メダルを獲得しています。
90年代は世界バレー(世界選手権)3連覇。
世界ランク1位に座り続け、最強を誇りました。
しかし、アテネ五輪後は世代交代に失敗。
昨年のワールドカップに出場することができず、
今回のオリンピックのヨーロッパ予選も
勝ち抜くことができず、世界最終予選に回りました。
全日本男子はここ10年でイタリアには3勝8敗と
圧倒的に分が悪いです。
ですが、そのうち2勝は昨年に挙げたもの。
少しは期待できるかな?!
しかし、第1セットは25-20でイタリアが取りました。
イタリアはスター選手が勢ぞろい。
キャプテンで最も人気のあるアルベルト・チゾーラ選手
は
出場しませんでしたが(ケガ?)、
アレッサンドロ・フェイ選手
は長い手足を活かした美しい
フォームで豪快なスパイクを決めていました。
ブルガリア生まれのフリスト・ズラタノフ選手は
空中で止まってスパイクを打ってました。強烈でした。
そして第2セットもイタリアが優勢に進めましたが、
日本が猛追を見せ、24-24のデュースに!
その後、イタリアがセットポイントを取っては
日本が粘って追い上げるという展開を繰り返しました。
体育館内はワンプレー、ワンプレーに大熱狂!
そしてついに石川出身・越川優選手
(サントリー・サンバーズ
)
がイタリアのブロックアウトを誘い、
日本が初めてセットポイントを取って29-28とします!
もう大興奮でしたよ、実際。
その後、山本隆弘選手
(パナソニック・パンサーズ
)
が左腕からスパイクをイタリアコートに突き刺し、30-28!
日本が第2セットを取りました!
植田(うえた)辰哉監督は会心のガッツポーズ!
第3セットもイタリアペースで進みますが、またまた
全日本男子が追い上げて24-24のデュースに。
そして、またまた、イタリアがセットポイントを
握っては日本が凌ぐという繰り返し。
しかし、最後はイタリアがサーブミスと
スパイクミスを繰り返し、30-28!
またもや日本がデュースに持ち込み、セットを奪取!
セットカウント2-1!
これはひょっとしてひょっとするか~?!
第4セットはこれまでと打って変わって日本ペースで
試合が進みます。
イタリアはズラタノフ選手が試合開始からサーブで
狙われ続け、ストレスがたまったのか、サーブも
スパイクも入らなくなりました。
ズラタノフだけじゃなく、第2セット以降は
イタリアはサーブもレセプション(サーブレシーブ)
もブロックも全然だめでした。
それが開幕の緊張によるものなのか、日本の
術中にはまってしまったのか、調子が悪かったのかは
ちょっと解りませんでした。
第4セットは全日本男子絶好調!
中央からミドルブロッカーの山村宏太選手
(サントリー・サンバーズ)
の攻撃が機能し始めました。
「絶叫怪獣」石島”ゴッツ”雄介選手
(堺ブレイザーズ
)も
サービスエースやブロックが決まり、絶叫を連発。
205cm斎藤”ノブコフ”信治選手
(東レ・アローズ
)の
ブロックもいい所で出ました。
そして何と日本が24-17でマッチポイントを握ります!
日本が五輪予選という真剣勝負の場でイタリアに勝つのか~?!
しかし、ここで浮足立ったのは何と日本の方でした。
1敗も許されないイタリア。驚異的な粘りを見せます。
何と7ポイント連取であっという間に24-24のデュース!
三度(みたび)、デュースにもつれ込んだ第4セットは
これまた白熱!
日本は、越川、越川、越川と越川選手一辺倒で攻めます。
これまでとは逆に日本がマッチポイントを握ると、
イタリアがそれを凌ぐという展開。
そして一番長く続いた第4セットは、
”番長”ことルイジ・マストランジェロ選手のブロックで
セットポイントを握り、最後はズラタノフ選手が
今迄の借りを返すかのようなスパイク
を決めて35-33でイタリアが取りました。
大変見ごたえがあり、大興奮の第4セットでしたが、
これで全日本男子は燃え尽きてしまったのか、
最終セットは15-7であっさりイタリアが取って、
結局セットカウント3-2でイタリアが勝利しました。
うーん惜しい。勝てたゲームだったのに!
翌日の新聞ではマッチポイントを握りながら
7点差を引っ繰り返された精神面の弱さを指摘されていました。
けど僕が気になったのは、むしろ最終セット。
なんなの?!あのあっさりした負け方は?!
最終セットに持ち込んだイタリアと、
最終セットに持ち込まれた日本の勢いの差と
いうのもあっただろうけど、
もっと何とかならなかったのかなあ。
一生懸命やっている選手やスタッフさんには
悪いんですが、こういう時、引き締めてくれる
精神的支柱が必要なんじゃないのかなあ。
3日目にはオーストラリアがイタリアに敗れ、もうほぼ
オーストラリアのトップ通過はなくなりました。
オーストラリアがトップ通過してくれれば
日本はアジア2位でよかったのに。
これで恐らくアジアから出場できるのは1カ国のみ。
6月6日の日本vs.オーストラリアの直接対決が
事実上の、五輪出場決定戦になるのでしょうか。
オーストラリアの世界ランクは11位。
一方、日本の世界ランクは12位とほぼ互角。
しかし昨年は2戦して日本が2敗しています。
しかもオーストラリアは2日目に世界ランク6位の
アルゼンチンをストレートで破っています。
まだ、アルゼンチン戦を残している日本にとっては
絶対、絶対、絶対落とせないゲームです。
がんばれ全日本男子!
久しぶりにオリンピックで男子バレーが見たいぞ!


