美しいHITOの横顔
246メインストリートの大きなビルの中
南青山の小さな診療所に勤めていた時。。。
ある日 とても美しい女性が来た。
お洒落な街だから患者さんも それなにり洗練された人達だったけど
彼女の美しさは ランク違い。
多分、救急救命治療の後日
消毒の為に うちの診療所に来たんだと思う。
手首に残った3センチほどの傷跡は
(ためらい傷)とかじゃなくて
明らかに 自らの命を絶とうと決意した人の傷。
抜糸の日、糸をとる瞬間にちょっと しかめた顔以外は
彼女は いつも同じ表情をしていたと思う。
自分の手首を見つめ、とても静かな表情。。。
私は毎日、彼女の美しい横顔を見ていたの。
こんなに綺麗なひとに。。。
何があったんだろう。。。
すべてを手に入れられるほどの美しさを持っているのに。。。
どんな悩みがあったんだろう。。。
人の心の痛みは、結局 本人しか知りえないとわかっていても・・・
私は毎日 同じことを考えていたんだと思う。
時は20年以上も流れたのに。。。
時々 突然、フラッシュバックのように
彼女の横顔を思い出すの。
