こんばんは☆みろかありです☆

いつも、いいね!を下さる方、暖かいコメントを下さる方、見ていて下さる方、ありがとうございます☆お陰さまで、とっても元気を貰っております☆

さて、今日は、絵本の話題ではありません。
私の大好きなアニメと、それを作られた監督のお話です。

とても思い入れがあるので、多分、長い記事になってしまうと思います。

お時間が許す方で、気が向かれた方だけ読んで頂ければと思います。

今回、ご紹介するアニメ『アルプス物語わたしのアンネット』は、今はありませんが、昔、フジテレビで放送されていました日本アニメーションが作っていた「世界名作劇場」シリーズの第9弾作品として、1983年に放送されました。



画像は、ぎょうせいさんから発行されている絵本アニメ世界名作劇場の裏表紙です。

すみません。表紙の絵があまりに本編と違うので、裏表紙画像にさせて頂きました。

古くは、『赤毛のアン』『トム・ソーヤの冒険』『母をたずねて三千里』などで有名な名作シリーズですが、今回、ご紹介する『アルプス物語わたしのアンネット』は、特にマイナーな存在だと思われます。

なにそれ?な、人が多いと思いますので、あらすじを名作シリーズの完結版DVDのパッケージより抜粋します。

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スイスの山村で暮らすおてんばな少女・アンネットと、木彫りの得意な少年・ルシエン。
2人は幼いころからとても仲の良い友達でした。
しかし、ささいなケンカが原因で、ルシエンはアンネットの弟・ダニーに大けがを負わせてしまいます。自分の犯した罪に苦しむルシエンと、弟を愛するあまりルシエンに辛くあたってしまうアンネット。
2人は再び友情を取り戻すことができるのでしょうか。

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この作品のテーマは「贖罪と許し」と、子供向けにしては、中々重いテーマです。

主人公の2人、アンネットとルシエンは、人々のお手本になる様な立派な性格ではなく、怒りをあらわにしたり、憎しみ合ったり、時には、自分自身の行いを後悔したりと、名作シリーズにしては、とても珍しい等身大のキャラ達です。

放送当時、学校でイジメに合っていた私には、どんな素敵なアニメのいい子達よりも、より身近に感じられる、そんな存在でした。

原作がキリスト教の教本にもなっている為、やや宗教色もありますが、子供だからこその真っ直ぐな怒りや、恨みや、妬みなどの見るのも苦しい感情も、丁寧に描き切った隠れた良作だと私は、思っています。

1年間分、見るのは大変☆と言う方には、90分で作品をまとめた総集編として、バンダイビジュアル株式会社さんより世界名作劇場「完結版」『アルプス物語わたしのアンネット』定価1,800円(税抜き)が、おすすめです。

とても愛のある編集をされていたので、これを見るだけでも、作品の素晴らしさは、伝わると思います。

DVDパッケージのダイジェスト画像を貼りますね。










アンネットのお母さんは、アンネットの弟のダニーを産んだ時に、死んでしまいます。

まだ7歳だったアンネットは、母親代わりになってダニーを育てようと奮闘します。

アンネットの父親のおば(アンネットからしたら、おばあちゃんと言う事になってます。)おばあちゃんが来てくれるまでは、学校でオムツ換えをしたりしながら愛情深く接していました。

そんな溺愛している弟ダニーが、ささいな事から、幼馴染みのルシエンによって、歩けなくなる程の大ケガをさせられてしまうのです。

簡単に、許せる訳などありません。

一方のルシエンには、父親がいません。

なので、夏の間は毎年、アンネットとアンネットの父親と一緒に、山の小屋で過ごしていました。

臆病で怠け者な所のあるルシエンでしたが、木彫が得意で、アンネットとは、特に仲良しでした。

アニメでは、原作にない7歳の頃からの2人の仲の良さも描いています。

だからこそ、仲違いしてしまってからの2人の苦悩は、計り知れません。

この作品を監督されたのが、楠葉宏三さんです。

先日、Twitterの情報で、今年亡くなられた事を知りました。

楠葉監督の代表作と言うと、同じ名作シリーズの『ロミオの青い空』でしょうか。

新シリーズのドラえもんも、監督されてました。

ロミオで出ていたペットのオコジョですが、初めてオコジョがペットとして登場したのは、アンネットだったりします。原作では、子猫でしたが、アニメでは、オコジョに変更されました。

このアンネットは、楠葉監督の初監督作品なんです。

初監督で、こんなハードな作品を手掛けられたなんて、ちょっとビックリしてしまいます。

楠葉監督から、戴いたアンネットの原作本「雪のたから」は、私の一生の宝物です。

アンネット達に出会えて無かったら、私は、イジメに負けて、今、生きてなかったかも知れない…。

辛かった日々だけど、アンネットやルシエンも辛い日々を送っていて、その中でも、必死に生きていた2人の存在は、本当に大きかったです。

苦しい内容だからこそ救われた。

当時は、ビデオも無く、毎週、直に見る事でしかアンネット達には会えなかったので、日曜の夜は、テレビにかじりつきでした。

明るく楽しい内容も、勿論いいですが、私自身の経験からは、時に、見るのも苦しい程の内容でも、救われる人は居るのだなぁと思います。

最後に、テレビ画面を見ながら模写したルシエンを載せます。



確か、作画面でも、『となりのトトロ』の作画監督で有名な佐藤好春さんが、各回の作画監督としてデビューされた作品が、アンネットだったと思います。

佐藤好春さんの描かれる2人は、特別に可愛いかったです☆(*´ω`*)

それでは、長々とアニメの紹介にお付き合い下さりまして、本当にありがとうございました!

これをキッカケにアンネット見てみようかなと言う方が少しでも増えて貰えたら、本当に嬉しいです☆(*^▽^)/★*☆♪

最後に、楠葉監督に心からのお礼を言わせて下さい。

苦しかった日々を救って下さって、本当にありがとうございました!


みろかありより☆