ちーっと、いっぷく。
・・・・連続・私小説・三姉妹のFX・・・・・12-9
海との楽しい旅行も終り、僕の部屋に戻ってみると、部屋には健一郎と空が待っていた。 待っていたと言うより、自分たちのFX取引の成績をチャートにペンを入れながら分析していた。 健一郎はそこそこ上手く取引をこなしてはいたが、空は一進一退を繰り返していたようで、思いのほか上手くいってないようである。健一郎は相談に乗りながら、空の欠点を細かく指摘している様だった。
「 おう、偉い熱心じゃん。 」
「 兄ちゃん、完璧に予想してれば、絶対儲かるんだけど、何で上手くいかないんかな。 」
「 ああ、多分だけど、予想が外れているとかの問題じゃなくて、目標と損切りのポイントを抑えてないからだと思うけど。」
「 うん、でも、そこが分からないんだよね。 まあ、分かってれば間違いはないんだけど。 」
「 空ちゃんも、海に聞いてみれば? 」
「 うん、お兄ちゃん。 で、楽しかったの? 」
「 当然。 」
「 おねえちゃんは? 」
「 楽しかったよ。 これ、お土産。 米ドルでお困りの二人にオバマバーガー。 」
「 なんだろ。 兄ちゃん、小浜に言ったの? 」
「 焼き鯖食べた? 」
「 いや、寿司食べた。 小鯛の笹寿司。 」
「 俺も行きてー。 焼き鯖食べてー。 」
「 お前、詳しいな。 」
「 前さ、陸姉ちゃんのいるデパートで、福井物産展やってて、俺、そこで食った焼き鯖が忘れらんないんだよ。なんか、NHKでさ、ちりとて・・・なんとかってやってて、焼き鯖美味そうに食べてたからな。 」
「 空ちゃんとドライブにでも行ってくれば。 」
「 車貸して。 」
「 ああ。いいよ。 空ちゃん、行く? 」
「 お兄ちゃんと海ちゃんは行かないの? 」
「 夏だな。 次は海水浴で行くよ。 」
「 そっか、じゃあ、そん時に一緒にいこうかなぁ。 」
・・・続く。。。・・・